2019年07月29日

糖尿病の治療薬の進歩

糖尿病の治療薬は
2009年のDPP-4阻害薬の発売とその後の新しい薬の発売によって、かなり変化しました。

DPP-4阻害薬その後もいろんな種類の薬が発売され、1日1回の内服、週に1回の内服でOKな薬もあります。
低血糖の心配がない、副作用が少ない、高齢の方でも使用できるので、この薬の発売で実際の臨床現場での糖尿病治療は大きく変わった思います。

同じころにGLP-1受容体作動薬の注射剤も販売開始になりました。
この薬も週に1回の製剤が発売されるなどして、在宅医療などでも使いやすい薬です。
胃からの食物排泄速度を遅くする、食欲中枢に作用して食べ過ぎないようになる効果もあるそうです。
体重減少作用も報告されています。

他にも
2014年にはSGLT2阻害薬といって、尿に過剰な糖分を出す(腎臓での糖の再吸収を抑制)する薬が発売されました。この薬の最初は脱水などの副作用が心配されていましたが、思っていたよりも副作用は少なく、血糖値を下げるだけではなく、他にも糖尿病の合併症のリスクを下げるなど、良い作用があるのではないかと考えられています。

さらには
GLP-1受容体作動薬の内服薬が海外では販売、日本でも販売されるのではないかと聞いていましたが、承認申請が7/24にされたそうです。1日1回の服用で、同剤が承認されれば、初の経口投与タイプのGLP-1受容体作動薬となります。
新しい薬は薬の機序や副作用、海外での承認の有無などに注意する必要がありますが、この薬が販売されたら、糖尿病治療もまた進化するのではないかと考えます。

ただ、薬がどんなに進歩しても、基本は食事療法・運動療法です。
甘いものの食べ過ぎ、最近では甘い飲み物が要注意だと考えてます。野菜ジュースも血糖値が上がるので要注意です。
早食いをしない、野菜から食べて、最後に炭水化物にする。
よく歩く、運動をする、長時間座らない。
なども重要なことだといえるでしょう。
岡部医院院長 岡部誠之介

posted by okabeiin at 10:19| 岡部医院

2019年07月25日

食事の食べ方 食べ順について

以前から食事の食べ順についてアドバイスをしていましたが、最近、食べる順番と血糖値の変化が関係していることがわかってきました。野菜からよく噛んでゆっくり食べて、次に肉、魚のメインのおかず(タンパク質)を食べ、最後に炭水化物(パン、ごはん、そば、うどんなど)を食べるようにしましょう。野菜から食べることで野菜に含まれている食物繊維の働きにより、血糖値の急上昇を抑えることができます。また、食物繊維をよく噛んで食べると満腹感が得られ、食べ過ぎも防げます。炭水化物しかない食事の場合は野菜を追加して、野菜から食べるようにしてください。

野菜から食べることで食後血糖の上昇が抑制され、HbA1cが低下することも報告されています。

また、早食いが良くない事も論文などで報告されています。
早食いをする人は
一般的に若く
BMIが高く
二十歳以降の体重増加、1年以内に体重が3kg以上の変動が起こりやすい
という結果が出たようです。

また、早食いは、糖尿病の発症するリスクが高くなる、年齢、体重、体重変化率、血圧、喫煙、およびアルコール摂取を含む複数の要因を修正した後もそのリスクは認められたと報告されています。

早食いには要注意です。
食事をすると、レプチンというホルモンが満腹中枢にはたらきかけ、食欲を抑えます。このレプチンは食事を始めてから20分ほど時間がたたないと働かないため、それまでは満腹感が得られず、食べ過ぎてしまうことがあります。よくかんでゆっくり食べることが重要です。

「言うは易く行うは難し」
やれる範囲で自分でもやってみます。
岡部医院院長 岡部誠之介


posted by okabeiin at 11:19| 岡部医院

痛風 高尿酸血症について

血液中の尿酸値が7mg/dl以上の事を高尿酸血症といい、尿酸値が高いほど、痛風発作が起こる可能性が高いです。

最近では今後、高血圧になる可能性の高い人は、尿酸値の値も高い、慢性腎臓病の悪化が進行しやすい人は尿酸値も高い、という報告があります。

痛風になったことがある人は尿酸値を6mg/dl以下にコントロールすることが、発作予防に推奨されています。痛風発作の好発部位は足の親指の付け根です。その場所が朝起きた時から腫れて痛い、毎日お酒を飲む、男性の場合はまず痛風発作を疑います。

痛風発作が疑われる場合は、まず医院受診をお勧めします。

痛風発作と診断後は腎機能に応じて炎症を抑える、痛みを抑える薬を使い分けます。ステロイドなども使用することがあります

痛風発作の痛みのピークは約2、3日と言われています。十分な飲水指導、安静、禁酒で炎症が治まるのを待って、その後は尿酸値をみながら尿酸を下げる薬を使います。
発作が十分に治まって(2週間ぐらい)から、尿酸値を下げる薬を少量ずつ使用します。
尿酸値は6mg/dl未満にコントロールすることが推奨されます。

痛風発作が起きているときは禁酒してください。また、尿酸値を下げる薬を使っているときに痛風発作が起きた場合は原則として、薬は中止せずに消炎鎮痛剤を使用して炎症を抑える治療をします。

経過中に痛風発作が再発することもある(3か月で3割ぐらいの方が再発)ので、生活習慣にも注意をしてもらいつつ、尿酸値を急激に下げすぎないように注意をします。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 07:58| 高尿酸血症、痛風

2019年07月19日

AGA診療について

岡部医院では約5年前ぐらいから本格的にAGA診療に取り組むようになりました。
長くAGA診療をされている方から

「これでダメなら諦めようと思ってましたが、効果があるので満足してます。効かなくなるなどもなさそうですね」
とか
「床屋さんもびっくりしてました。みんな気になってるようです」
とお話を聞かせてもらうことがあります。
医師としてとても嬉しいことです。

また、AGA以外にも持病のことや、心配なことなど、いろいろ相談をしてもらうこともあります。

内科医としていろんな病気の診療をしていますが、AGA診療を続けていて分かったことがあります。

まずは、
・自由診療なので、国の保険制度を使っているわけではない。患者さんの実費だけで治療をしている。
・効果も十分に期待できる、診療をしていて、実感があります。
・ガイドラインに基づいた治療をしている。ただ、保険適応がないだけ。

まとめると
・医師も患者さんも満足度が高く
・ガイドラインに基づいている
・保険診療を圧迫しない
上記のような診療といえるでしょう。

ただし、効果には個人差もあります。レスポンダー、ノンレスポンダーがいます。
飲み始めて4ヵ月ぐらいで効果を実感される方はレスポンダーなのではないかと考えます。そういう方が何年も治療を続けるとかなりの効果が期待できるのではないかと考えます。

2017年のガイドラインに書いてある内容ですが、
フィナステリドの5年間の内服継続試験(日本人男性 801人を対象)において、写真評価での効果、症状の改善が99.4%の症例で得られたという報告があります。

岡部医院院長 岡部誠之介
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posted by okabeiin at 09:35| AGA(男性型脱毛症)

2019年07月11日

血液検査データについて

血液検査データはその時点での血液検査データですので、過去と比較することなどによって、いろいろ分かることがあります。

データは数字なので、それをどう分析するかが重要です。
例えば、腎臓の機能はCr(クレアチニン)という値でおおまかに分かります。
私は腎臓が悪いと言う患者さんでも、Crが正常値でも低い方の場合はそこまで腎機能は悪くないと考えます。
Crが高い患者さんは腎機能が悪いと考えますが、患者さんは今まで一度も言われたことがないと言われることもあります。

また、血中のカリウム濃度も重要です。カリウム濃度が高くなると、不整脈、心臓が止まる事があります。
カリウム濃度が正常値の上の方、正常値より高い場合は、カリウム濃度を上げる薬は要注意、原則中止します。カリウム濃度を上げる薬の飲んでいる患者さんは定期的に採血をした方が良いでしょう。

人の記憶は曖昧なもので、記憶よりも記録、血液検査データは後から数字が変わることはないので、自分の血液検査データは大切に保管しておきましょう。
岡部医院では血液検査データは過去と比較したものを印刷して患者さんに渡すようにしています。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 07:55| 岡部医院