漢方の補剤という治療法
漢方には補剤で補うという治療法があります。漢方らしい治療法の1つです。
補って元気をつけて治すというイメージです。
補剤の代表は参耆剤(ジンギザイ)と呼ばれるものです。
朝鮮人参の参
黄耆の耆
で参耆剤(ジンギザイ)です。
参耆剤(ジンギザイ)は栄養ドリンク、ユンケルみたいなものと思ってもらうと分かりやすいです。
ツムラ37(半夏白朮天麻湯)
ツムラ41(補中益気湯)
ツムラ137(加味帰脾湯)
などが個人的には好んで使う処方です。
ツムラ41(補中益気湯)は私も良く飲んでいます。
ユンケルのイメージで飲んでいます。
黄耆がなく人参だけの薬では
ツムラ43(六君子湯)などがあります。
ツムラ43(六君子湯)は補中益気湯の弟分のような存在で使いやすい漢方です。
ここで、岡部医院での2023年の漢方処方薬のベスト3を発表します
グラム数でのベスト3を統計を出しました。
1位 ツムラ43(六君子湯)
2位 ツムラ53(疎経活血湯)
3位 ツムラ17(五苓散)
という結果でした。
補中益気湯は処方している人数は多いと思うのですが、1日1回2.5gで処方しているので、ベスト3には入ってきてないのだと考えます。
六君子湯は長く人気、好んで飲んでいる方が多い印象です。
疎経活血湯は慢性的な身体の痛みに有効で、この漢方だけ処方を受けに来院される方もいます。
ベスト3についてはまた詳しく解説したいです。
岡部医院 岡部誠之介
2023年11月13日
漢方の補剤という治療法
posted by okabeiin at 10:53| 漢方内科
西洋薬ではなかなか症状が改善しない、処方する薬がないときには漢方薬の出番です。
西洋薬ではなかなか症状が改善しない、処方する薬がないときには漢方薬の出番です。
日本の医師は大学で西洋の診断、治療法を学んだ上で、保険で漢方薬も使うことができます。
西洋医学と東洋医学のハイブリッド治療を行うことができます。
両方の良いところを使って患者さんの症状を改善して生活の質の向上ができたらいいと考えます。
ただし、漢方薬は西洋医学の補完的な治療法であるというのが私のスタンスです。
悪性腫瘍や精神疾患などについては漢方薬で改善する、治癒するというのはなかなか難しいです。
その治療中に
・食欲がない
六君子湯、補中益気湯などを試してみる
・寝つきが悪い
抑肝散、加味帰脾湯などを試してみる
・イライラする
抑肝散、柴胡桂枝湯などを試してみる
例としてですが、上記のような症状がある時に漢方を試してみるのも良いと考えます。
漢方薬を試してみながら、西洋医学の治療も同時に続けるというのが良い方法だと考えます。
西洋医学の治療を止めたいから漢方薬を試してみたいというのは、うまくいかない事が多いです。
漢方薬も副作用には注意が必要です。何か起これば中止するというスタンスで試してみる、2週間に1度は診察をして様子を見るということが大事です。
診療をしていると、漢方が嫌いだという患者さんがいます。
無理に漢方を勧めることはしませんが、漢方薬の味と匂いについては自分で飲んだことがあるので、試してみてくださいと勧めることがあります。
不思議と長期で岡部医院に通っている患者さんには勧めてみると効果がある場合があります。
お互いの信頼関係や理解度によって漢方薬の効果は違う可能性があります。
岡部医院院長 岡部誠之介
日本の医師は大学で西洋の診断、治療法を学んだ上で、保険で漢方薬も使うことができます。
西洋医学と東洋医学のハイブリッド治療を行うことができます。
両方の良いところを使って患者さんの症状を改善して生活の質の向上ができたらいいと考えます。
ただし、漢方薬は西洋医学の補完的な治療法であるというのが私のスタンスです。
悪性腫瘍や精神疾患などについては漢方薬で改善する、治癒するというのはなかなか難しいです。
その治療中に
・食欲がない
六君子湯、補中益気湯などを試してみる
・寝つきが悪い
抑肝散、加味帰脾湯などを試してみる
・イライラする
抑肝散、柴胡桂枝湯などを試してみる
例としてですが、上記のような症状がある時に漢方を試してみるのも良いと考えます。
漢方薬を試してみながら、西洋医学の治療も同時に続けるというのが良い方法だと考えます。
西洋医学の治療を止めたいから漢方薬を試してみたいというのは、うまくいかない事が多いです。
漢方薬も副作用には注意が必要です。何か起これば中止するというスタンスで試してみる、2週間に1度は診察をして様子を見るということが大事です。
診療をしていると、漢方が嫌いだという患者さんがいます。
無理に漢方を勧めることはしませんが、漢方薬の味と匂いについては自分で飲んだことがあるので、試してみてくださいと勧めることがあります。
不思議と長期で岡部医院に通っている患者さんには勧めてみると効果がある場合があります。
お互いの信頼関係や理解度によって漢方薬の効果は違う可能性があります。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 09:25| 漢方内科