2018年09月03日

漢方薬の副作用(漢方薬 犬山市 内科)

医学がどんなに進歩していても治しにくい症状があります。命に関わるものではないけれどもじわじわと患者さんを苦しめる、そんな症状は漢方薬が得意とする分野です。基本的には西洋医学で治らない訴えや病気を対象として西洋医学を補う医療だと考えてもらうとわかりやすいと思います。漢方薬は健康保険を使って処方することができます。

漢方薬の副作用について詳しく説明したいと思います。漢方薬の副作用は漢方に含まれている生薬の作用によって起こることが多いです。例えば、こむら返りを治す漢方薬のツムラ68(芍薬甘草湯)は生薬の甘草が多く含まれているので朝昼夕と長期間飲んでいると低カリウム血症が起こります。さらに重症化すると心不全なども引き起こすので注意が必要です。他の甘草が含まれている漢方でも同じようなことが起こる可能性があります。

しかしながら、むくみや慢性心不全に西洋的な治療と、私ですとツムラ17(五苓散)やツムラ30(真武湯)を使うことがあります、これらは甘草が含まれていないので上記のような心配はありません。他にも風邪や肩こりの漢方であるツムラ1(葛根湯)には生薬の麻黄が含まれており、麻黄が合わない人には気持ち悪くなったり、動悸がしたりすることがあります。そういう人の風邪を漢方で治す時には、ツムラ10(柴胡桂枝湯)、ツムラ30(真武湯)などを使うと、麻黄が含まれていないので安心でしょう。

食事の好き嫌いも大事でシナモンが苦手な人は漢方の生薬である桂皮(桂枝)が合わないことが多いです。ですからシナモンが苦手の人は、上記のツムラ10(柴胡桂枝湯)は名前の通り桂枝が入っており、シナモンの匂いがするので飲めない人が多いです。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 08:58| 岡部医院