2018年05月02日

アルコールによる利尿作用について

アルコールによる利尿作用は抗利尿ホルモンの分泌の抑制によって起こります。アルコールを多量に飲んだ次の日に口が渇くのは脱水によるものです。アルコールを飲むときはお水も一緒に飲みましょう。血液が濃くなると心筋梗塞、脳梗塞のリスクが高くなります。

また、通常は寝ている間は抗利尿ホルモンの分泌により尿が作られるのが抑えられるのですが高齢になると抗利尿ホルモンの分泌が少なくなるので夜間頻尿が起こるのではないかという説もあります。そうなると夜間頻尿で悩んでいる方は抗利尿ホルモンの働きから考えると、夜のお酒も控えた方がいいのではないかと考えます。

ちなみにカフェインの利尿作用は尿細管におけるナトリウムの再吸収の減少と腎臓の血流量の増加により起こります。利尿剤について調べていたらいろいろなことが理解できました。利尿剤は高血圧や心不全の治療に使われたり、最近では新しい糖尿病の薬にも利尿作用があり、心不全の治療にいいのではという研究が行われています。

岡部医院院長 岡部誠之介
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posted by okabeiin at 14:40| アルコール