2017年08月19日

認知症でみられる症状を分けて考えてみる(犬山市 認知症 認知症サポート医)

認知症でみられる症状を二つに分けて考えてみると脳の神経細胞が壊れることで生じる中核症状とこの中核症状が原因で派生して生じる周辺症状に分けられます。周辺症状は精神症状と行動障害から成り立ちます。

また、周辺症状は幻覚、妄想、興奮、攻撃性などの元気な陽性症状と、自発性の低下、意欲の減退、感情の鈍麻などの陰性症状に分けられます。

目の前の患者さんが大きく分けてアルツハイマー病なのか、他の認知症の病気なのか、中核症状、周辺症状として何があって、介護をするときに何が問題となっているかを考えて処方を組み立てることは大事だと考えます。漫然と抗認知症薬を出しているだけでは問題は解決しないことが多いです。

最近の研究、報告によるとアルツハイマー病の認知症に伴う行動・心理症状(BPSD)で興奮、攻撃性にはメマンチンが有効、レビー小体病のBPSDにはコリンエステラーゼ阻害薬が有効という結果がメタ解析から報告されています。

また、BPSDで介護の問題となるものを幻覚、妄想と興奮、攻撃性に分けて考えて処方を考えることも大事です。沈静をさせることだけを目的にすると、食事が食べられなくなる、誤嚥性肺炎を引き起こすなどの問題が生じてきます。睡眠薬も不適切な投与で認知機能低下、転倒、骨折などのリスクをあるので十分に注意が必要です。
岡部医院院長 岡部誠之介(認知症サポート医)
posted by okabeiin at 10:18| 認知症