糖尿病の治療薬はいろいろな種類の薬があります。最近では低血糖を起こしにくく、上がりすぎた血糖を下げる効果も十分にある薬が開発、発売されています。
高齢者の方だと低血糖を起こさないような治療が優先されるべきと考えます。何となくボーっとすることがあるなど症状は隠れ低血糖の可能性があるので注意が必要です。特に昔から使われているSU剤(アマリール、オイグルコン、ダオニール)は低血糖のリスクが高いので注意が必要です。
また、これらの薬は長期間の服用ですい臓の機能が低下する可能性もあるので高齢者になったときにインスリン分泌が低下してしまう可能性があります。
糖尿病は食事療法、指導がとても重要です。それだけで糖尿病が劇的に改善する人もいます。糖尿病の薬を一日に4種類以上、10錠以上飲んでいる患者さんがいました。
食事療法はどのようなことに気を付けているかを尋ねると糖質を少なく、ご飯はあまり食べないようにしているといっていたので詳しく問診すると、果物が大好きでブドウを一房食べるようなこともあるといっていました。それでは薬をたくさん飲んでいても糖尿病は良くならないですよね。また、よく話を聞いてみると薬を飲めていないこともあるようでした。糖尿病は生活習慣病ですから薬物治療ではなく、生活習慣の見直し、指導も大事であると考えます。
岡部医院院長 岡部誠之介
2017年10月03日
糖尿病について(犬山市 内科 糖尿病)
posted by okabeiin at 09:51| 糖尿病