2020年06月16日

nonHDLコレステロールについて(犬山市 脂質異常症 内科)

日本動脈硬化学会の20l7年のガイドラインでは脂質異常症の診断基準は
LDL-C(コレステロール)≧140
HDL-C<40
nonHDL-C≧170
TG(中性脂肪)≧150となっています。

nonHDL-Cとは総CからHDL-Cを引いたものであり、LDL-CやレムナントC(超悪玉C)などの動脈硬化を引き起こす原因と考えられているリポ蛋白をすべて含めたものです。

有用な点は総CおよびHDL-Cから簡便に計算でき、空腹のみならず食後採血でも評価可能であること、メタボなどの高TG(中性脂肪)が前面に出てくる脂質異常症の管理に使用できることなどがあります。

LDL-Cを採血で直接測ることができるのでそれで十分じゃないかという意見もありますが、実はLDL-Cを直接測る直接法は採血をするメーカーで測定原理が異なり、異常リポ蛋白を含む血清においては測定値が大幅に乖離することが指摘されています。IDL(中間比重リポ蛋白)が増加する脂質異常症、糖尿病などでは評価に注意が必要です。

nonHDL-Cは170以上が高nonHDL-C血症
150以上〜169以上が境界型nonHDL-C血症
と診断されます。

いつも同じ検査をするのではなく、他の検査も組み合わせて、多角的に評価してみるのも良いことだと考えます。
岡部医院では検査会社と話し合いをして、総コレステロール、nonHDL-C、L/H比などを自動的に算出してもらうようにしています。
岡部医院院長 岡部誠之介
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posted by okabeiin at 06:53| 岡部医院