2018年11月14日

もう一度、風邪についての勉強(犬山市 内科 風邪)

風邪の定義はほとんどの場合、自然に良くなるウイルス感染症で多くは咳、鼻汁、咽頭痛といった多症状を呈するウイルス性上気道感染のこと。基本的にウイルス感染はいろいろ症状(咳、鼻汁、咽頭痛)を伴い、細菌感染は原則として単一の臓器に一種類の菌が感染するのが特徴です。つまりは咳、鼻汁、咽頭痛を急性に同時に同程度訴える患者さんは風邪であるといっていいでしょう。逆に咳だけ、鼻汁だけ、咽頭痛だけという患者さんは細菌感染の可能性も考える必要があります。

基本的にウイルス感染症に抗生剤は効果はありません。効果のない薬を使うことは健康を害するリスクを高める行為です。最初からウイルスと細菌の混合感染を疑うような症例は多くはありません。また、一部のマクロライド系の抗生剤には風邪の症状を軽減する作用があると以前に聞いたことがありましたが、よく考えてみるとわざわざその薬を処方する必要はなく、他の薬でも十分だと考えます。

クラリスロマイシンという抗生剤はCYP3A4に対する阻害作用により、睡眠薬のベルソムラ、ED治療に使うタダラフィルなどで薬物の血中濃度が不安定になる危険があります。

残念ながらどんな風邪に対しても、この薬を飲めば、注射を打てば、すぐに治るという事はありません。普段の手洗い、うがいをしっかり行うこと、無理をしないこと、体調が悪いときには休むことが重要です。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 07:45| 岡部医院