東京都の杉並区の要介護者の統計を論文にしたものがあります。要介護度別の生存率で最も差が大きくなるのは5年後で、要支援の72.3%に対し、要介護5では22.2%と、約50%の差が認められました。
生存率50%のレベルに達する期間は、要介護5が観察開始後約2年、要介護4が約3年、要介護3が約4年、要介護2が約5年と、要介護5から2までは、ほぼ1年間の等間隔ですが、要介護1では約6.5年,要支援では約8.5年と、その間隔は次第に拡がっていました。
統計から考察してみると、要介護度が上がるにつれて最初の5年が大事になるのではないかと考えています。
岡部医院院長 岡部誠之介