前回のブログで蛋白尿、アルブミン尿の有無で降圧剤の種類が変わってくると説明しました。では、蛋白尿、アルブミン尿をどのように測定するかというと、普通に尿検査をするだけなのですが、一緒に尿中クレアチニンという物質を調べます。それにより、尿中の蛋白、アルブミンの量と尿中クレアチニンの比を算出します。
糖尿病性腎症では蛋白尿が出ていない時期、軽度の蛋白尿(微量アルブミン尿)の時期にRAS阻害剤を使用することで、糖尿病性腎症の進行を抑制することができます。
糖尿病性腎症の典型例では、まず微量アルブミン尿が出現し、顕性蛋白尿の出現、腎機能の急速な低下を経て末期腎不全に至るとされています。最近では、糖尿病がその発症・進展に関与すると考えられる慢性腎臓病を糖尿病性腎臓病 DKD(Diabetic Kidney Disease)と呼ぶこともあります。
糖尿病を治療されている方は、アルブミン尿の有無を定期的に検査をされることをお勧めしています。
岡部医院院長 岡部誠之介
2018年03月23日
蛋白尿、アルブミン尿について(犬山市 尿検査 内科 糖尿病)
posted by okabeiin at 09:40| 岡部医院