2018年06月02日

生活習慣病の診療について(高血圧、脂質異常症、糖尿病)

脳梗塞を30年前にやったことがあるけど後遺症等はなく、薬を以前飲んでいたが止めてしまったという患者さんが受診されました。

採血等を行うと糖尿病、脂質異常症があり、高血圧も合併していました。
動脈硬化が進行しているだろうと考えて、血液サラサラの薬を処方、高血圧、脂質異常症、糖尿病は内服治療していましたが、血圧が夏場になると低くなることがあったので血圧の薬は中止、家庭での血圧は120前後なので経過観察としていました。

動脈硬化を測定できる機器を試験導入しているので、測定をしてみるとABIが0.9以下で動脈閉塞が疑われるので、脂質異常症は薬を変更、コレステロールの値をもう少し下げる治療を提案しました。

総合的に診療をするというのは、何科というのはあまり関係なく、診察、採血、検査等から何を順番に治療していくか考えて、患者さんと相談して診療をしていくことです。

上記の患者さんが総合病院等を受診すると、脳外科、糖尿病内科、循環器内科など複数の科を受診することになり、この薬が本当に必要なのか、何がこの患者さんにとって問題なのかが、ぼやけてくることがあります。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 09:42| 糖尿病