2018年06月12日

痛風発作、高尿酸血症(犬山市 内科)

高尿酸血症は定義は血中の尿酸値が7以上の事を高尿酸血症といい、尿酸値が高いほど、痛風発作が起こる人が多いです。最近では今後、高血圧になる可能性の高い人は尿酸値の値も高い、慢性腎臓病の悪化が進行しやすい人は尿酸値も高いという報告があります。実際には全てが解明されているわけではありません。ただ、適切に尿酸値をコントロールできれば痛風発作はかなり抑えられるのは確かであると思います。

痛風になったことがある人は尿酸値を6未満以下にコントロールすることが発作予防に推奨されています。

私は痛風になった事があり、毎日の飲酒習慣がある人は相当に健康状態が悪いのではないかとまず疑います。健康診断を受けていない人などは痛風発作は入り口で奥に大きな病気が隠れている可能性があります。

痛風発作の好発部位は足の親指の付け根です。その場所が朝起きた時から腫れて痛い、毎日お酒を飲む、男性の場合はまず痛風発作を疑います。

痛風発作が疑われる場合は、まず医院受診をお勧めします。その後は痛み止め等を内服、十分な飲水指導、安静、禁酒で炎症が治まるのを待って、その後は尿酸値をみながら尿酸を下げる薬を使います。

最近では、尿酸値は世界レベルで数十年の間にどんどん上昇傾向にあるようです。理由は活動量の低下、肥満、食生活、砂糖の取りすぎなどが考えられています。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 07:55| 高尿酸血症、痛風