先日、医師会で犬山市から重点事業の状況報告を受けました。
その中で特定健診受診率向上に向けたアンケートというものがありました。
男女1000人にアンケートを行い、回収率は21.8%でした。
特定健診未受診者へのアンケート内容をみると、未受診の理由としては
1位 生活習慣病で治療、または定期的な検査を受けているから 33.96%
2位 必要な時は、いつでも医療機関を受診できるから 26.42%
3位 体調が悪くないから 20.75%
という事でした。
予防医療の観点からみると
2,3位の理由は少し問題があると考えてしまいます。
生活習慣病の多くは症状はありません、ゆっくりと合併症が進行して
ある日、心筋梗塞、脳卒中の発症、気づいたら腎機能悪化、認知症という事があります。
とても恐ろしい病気です。
高血圧が原因で脳卒中、麻痺が起きてしまった場合、麻痺を治すことは、現在の医療では困難です。
腎臓の機能も腎臓の機能が低下してしまった場合に、改善する薬は現在はありません。
だからこそ、予防医療が重要です。100%予防できるのかという話になるとそれは無理です。ただ、健診受診をするだけで予防できる病気もあります。
別の調査ではH27年度に
特定健診の受診歴:無し
医療機関への受診歴:無し
という人の割合は犬山市だけで2000人、健診対象者の14.4%という調査があります。
毎年健診を受けることを推奨しますが、何年も健診を受けていない人は、毎年でなくても良いので一回は健診を受けることを推奨します。
また、その時は気になる事はなんでも相談ができて、健診後のケア、治療、精密検査等の紹介をしてくれるかかりつけ医での受診を推奨します。
岡部医院院長 岡部誠之介
2018年06月13日
生活習慣病重症化予防 重点事業の状況報告
posted by okabeiin at 11:01| 糖尿病