2018年06月21日

妊娠中の風邪について(犬山市 内科 風邪)

妊娠中の風邪についてですが。まずは風邪なのかどうか、風邪という診断をどのようにするかが大事だと私は考えます。

風邪の定義はほとんどの場合、自然に良くなるウイルス感染症で多くは咳、鼻汁、咽頭痛といった多症状を呈するウイルス性上気道感染のことと定義しています。

つまりは咳、鼻汁、咽頭痛を急性に同時に同程度訴える患者さんは風邪であるといっていいでしょう。ただし、高齢者や免疫力の低下している患者さんは、慎重に考えた方が良いでしょう。

基本的には妊娠中は治療上の有益性が危険性を上回ると判断した場合にのみ薬を投与する事となっています。
100%の安全というものは難しいものです。しかしながら、早く治したい、生活の質を上げたいという気持ちも理解できます。そのような時は、危険性はほとんどないと考えられている漢方薬を使うのが無難でしょう。

まずは問診、診察を行い、風邪なのかどうかを考えて、さらには薬などを使った方が良いかを考えて、患者さんと相談をして治療法を考えるというのが私のスタンスです。これは風邪に限らず、全ての病気において必要な事であると考えています。

ちなみに風邪に対して葛根湯が使われることが多いですが、葛根湯は妊婦には麻黄が入っているので、長期に使用することは私はやりません。

そもそも、葛根湯は風邪っぽいかな、と思ったときに飲むのが一番効果が期待できるタイミングです。いろいろな症状が出て、医院に来た時には、すこしタイミングとしては遅いのでそういうときには症状に合わせて処方を考えて治療をしています。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 11:57| 岡部医院