2018年08月08日

産業医講習会(産業医 犬山市 内科)

産業医講習会に出席してきました。日本医師会認定産業医は更新制なので定期的に講習会に出席する必要があります。診療の合間の気分転換にもなり、勉強になります。今回はメンタルヘルスについての話でした。

メンタルヘルス以外にもいろいろな話があって、大変興味深かったです。

医師法の第一条に医師は、医療及び保健指導をつかさどることによって公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保するものとすると法律で定められています。

医師の仕事というと、外来診療、手術、救急外来などを思い浮かべることが多いと思いますが、その他にも、産業医、保健所、学校医、市町村の健診など公衆衛生についての仕事もあります。医師法について勉強になりました。

また、健康についても考えてみました。世界保健機関の前文に「健康とは、単に疾病や虚弱ではないというだけではなく、身体的、精神的、社会的に充分に良好な状態をいう」と書いてあります。

つまり、身体的、精神的、社会的に充分に良好な状態が健康だとすると、そのハードルは高いですよね。検査等に何も異常がないから、あなたは健康ですというのは少し違うのかもしれません。

もう少し考えてみると、健康に対して器質的、機能的、社会的な側面からアプローチしてみると良いのかもしれません。検査では特に異常はない(器質的)、何か身体活動を行う上で困ることがない(機能的)、仕事、家庭生活等で困ることがない(社会的)、これらが揃って健康といえるのかもしれません。

そう考えると健康な人って世の中にそんなにたくさんいるんですかという話になると思います。上記が揃っている人はほとんどいないと私は考えています。絶対に健康じゃないといけないという事ではなく、私のここは少し健康ではないな、気を付けようと思って生活をすることも大事なのではないかと考えます。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 08:25| 産業医