2018年08月27日

がん診療と漢方(犬山市 内科 漢方)

直接がんに有効な漢方薬はありませんが、気力体力をつける漢方薬はあります。いろいろな訴えが少しでも楽になれば何よりと考えて漢方薬を処方します。

西洋医学と併用することもできますし、邪魔をすることもありません。
副作用や身体に合わないという事もありますが、その時は中止すれば問題ありません。

在宅診療で高齢の直腸がんの進行期の患者さんを診療しているときに肺転移、胸水貯留もあったので人参養栄湯を処方しました。

人参養栄湯は肺転移を伴うがん、肺がんなどで効果があるとされています。
そして、最終段階、最後まで元気にというときには真武湯、人参湯を使います。この患者さんでは人参養栄湯、真武湯を最後に併用しました。

この患者さんは比較的穏やかに生活をされていましたし、診断後もデイサービスに通っていました。

他にも貧血などが予想される場合には十全大補湯を使用します。
人参養栄湯と十全大補湯には地黄が入っているので、稀に胃を刺激して食欲不振になることがあるのでその時は中止する必要があります。

浮腫が気になる場合には五苓散を使用します。

食欲不振は食事を食べる気が起きない場合は補中益気湯、食べる気はあるけど入っていかないときは六君子湯を使用します。

漢方薬の知識、使用経験があって、甘草による副作用が気になる場合には、甘草がどれぐらい入っているかなどが分かっていれば、ほとんど安全に漢方薬は使用することができます。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 08:40| 岡部医院