2018年10月02日

ノーベル賞受賞おめでとうございます(内科 犬山市 オプジーボ)

ノーベル賞を本庶佑先生が受賞されました。

受賞されたのは免疫の機能、その発展による悪性腫瘍治療薬オプジーボの開発が評価されたものだと思います。

オプジーボは悪性黒色腫という皮膚の悪性腫瘍に対しての治療薬として承認されて、その後は肺がん、胃がんなど適応が拡大しています。

以前は薬価もとても高いもので問題になっていたのですが、現在は薬価も適応拡大にともない下がってきています。

医師の間ではすごい薬があると以前から話題になっており、医師会の懇親会でも外科の先生と話しをしていました。

また、岡部医院にもオプジーボを総合病院で使用している患者さんがいるのですが、その人には効果があるようで、元気に外来受診をしています。診察のたびに興味深く診療をさせていただいています。

この薬は適応拡大が広がっていきますが、脳腫瘍の膠芽腫にはあまり効果はないようです。悪性黒色腫に対して最初に承認されたので膠芽腫にも一定の効果があるのではないかと考えていましたが、2017年に再発膠芽腫に対しての試験で、良い結果は出なかったようです。

脳に対しては血液から脳に物質が移動するのに血液脳関門があるのと、脳の神経細胞は神経伝達物質やネットワークシステムがかなり複雑になっており、悪性腫瘍に変化した後もかなり複雑な変化をしているのではないかと考えています。しかしながら、悪性黒色腫の脳への転移には効果があったという試験もあるようです。未だによく分かっていないことも多いようです。

ただ、今後の研究で他の薬の併用する事や、オプジーボ系統の薬が他にもあるので、今後に期待したいところです。

オプジーボも悪性腫瘍に対しての薬なので、重篤な副作用が起こる可能性があります。使用には十分に注意が必要です。総合病院等の入院施設、救急対応がしっかりできる施設での使用を推奨します。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 05:18| 岡部医院