慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)とは、腎臓の障害が慢性的に続いている状態のことです。現在、患者さんは国内に1,330万人(成人の8人に1人)いるとされ、新たな国民病といわれています。
腎機能の低下は、簡易的に血液中の老廃物の一種であるクレアチニン(Cr)の値と、年齢、性別から算出した、推算GFR(eGFR)の値で判断します。
腎機能低下に伴い、身体の中に水分、Naも貯留するので血圧が高くなることもあります。高血圧を指摘された方は腎機能も検査しておくことが重要です。
今まで腎臓が悪いと言われたことがないという人が、採血をするとクレアチニン(Cr)の上昇を認め、慢性腎臓病である事がよくあります。
慢性腎臓病の進行した方に痛み止めのNSAIDs系の薬を使うと、急激に腎臓の機能が落ちてしまうことがあります。要注意です。
自分のクレアチニン(Cr)の値を理解しておくことが重要です。患者さんが腎臓が悪いと言われたことがないと言っても、少しでも変だなと思うとき採血、注意して薬の処方をしています。
かかりつけ以外の医院を受診するときは
薬手帳と血液検査データを持参した方がよい医療を受けることができるでしょう。
腎臓が悪いと言われたことがないという人が、採血をしてみると慢性腎臓病の進行した状態であるということがあります。採血のデータが後から数字が変化するということはないので、採血データは大切に保管してください。岡部医院では採血データの経時的な変化を診察時に印刷して渡しています。大切に保管して下さい。
また、サプリメントなどで腎臓の障害が気になるという方は
尿検査、採血をすれば腎臓の機能についてすぐに分かるので検査をしてみましょう。
岡部医院院長 岡部誠之介