2021年04月08日

治療をするリスク、治療をしないリスクについて考える

高血圧、糖尿病について85歳以上の方などについては
他の病気や合併症、生活スタイル、考え方などを考慮して、内服治療ではなく、食事や運動などで経過をみることはあります。

しかしながら、65歳以下の方で重症の高血圧、糖尿病を治療せずに放置するのは全く推奨はされません。医学的に治療が必要な状態なので治療を推奨させていただきます。

どうしても治療をしたくないという場合には、その意見も尊重をしますが、当院で責任を持って経過をみることは困難になるケースもあります、ご了承ください。

治療をするリスクとしては
薬の副作用、治療にかかる費用、通院の手間
などがリスクとして考えられます。

治療しないリスクとしては
高血圧、糖尿病では脳梗塞、心筋梗塞などの発症リスク
糖尿病では糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症などの合併症の発症リスク
などがリスクとして考えられます。

治療するリスクについては
薬については、状態をみながら、医学的に適切にフォローをすれば副作用などは大きなリスクにはなりません。
治療の費用、通院の手間については、ジェネリック医薬品、病状が安定した場合には通院期間を長期にすればリスクコントロールできます。

治療しないリスクについては
治療をしないと心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病の合併症の発症リスクを下げることはできないです。
合併症が起こるか、起こらないかは運に頼ることになります。それは賢明とは言えません。

コントロールできないリスクを抱えるのは大変ですし、大きな合併症が起きたあとには治療をすることになるので、大きな合併症が起こる前に治療をして、リスクを下げることは重要であると医学的には考えます。高血圧、糖尿病の治療をしていない、拒んでいる方、健康診断をしていないが、一般的に言われる健康的な生活をしていない方は治療しない、健康診断を受けないリスクについて考えてみてください。

ワクチンについても同じような考え方、ワクチンを接種するリスク、接種しないリスクについても考えてみてください。

例えば、肺炎球菌ワクチンは

接種をするリスクは費用がかかる、一時的な副反応がでる、腕が腫れる、微熱などが考えられます。

接種しないリスクとしては肺炎球菌の関与する肺炎の発症率、重症化率を下げることができないなどが考えれます。

接種するリスクについては費用は国や自治体からの一部公費負担がある。副反応については医学的に適切にフォローをすればコントロール可能です。

接種しないリスクについては、接種をしないと肺炎球菌の関与する肺炎の発症率、重症化率は有意に下げることができないので、自分の身体の免疫力で肺炎球菌に対抗することになります。

薬の副作用やワクチンの副反応を過度におそれる必要はなく、医学的に適切にフォローをすればほとんどの場合は有益になる事が多いです。

薬やワクチンを使用しなければ、副作用や副反応の心配はありませんが、医学の恩恵を受けることはできないのでご注意ください。

また、薬やワクチンの副作用や副反応は気にするが、自身の過度な飲酒、喫煙、肥満などの健康問題は気にならない人もいます。薬やワクチンを使用したくない、医学に関与したくない場合には、より自身の生活習慣に気を使う必要があると考えます。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 08:39| 岡部医院