2021年12月23日

デュタステリドの副作用に関して 2017年ガイドラインより引用

・デュタステリドの副作用に関して 2017年ガイドラインより引用
国際臨床試験(917例)において有害事象頻度は
リビドー減少 3.3%、インポテンツ 5.4%、射精障害 3.3%
韓国の(712例)、平均観察期間 204.7日の市販後調査では
リビドー減少 1.3%、インポテンツ 1%、射精障害 0.1%
他方、前述の国内非ランダム化試験(120例)では、
リビドー減少 8.3%,インポテンツ 11.7%, 射精障害 5.0%
と比較的高率であった。以上より,投与にあたっては添付文書の記載をよく読んだ上で、性機能障害を含めた副作用についても十分な説明と同意が必要である。
・フィナステリドの副作用に関して 2010年ガイドラインより引用
国内臨床試験において 1 年間のフィナステリド 1mg内服により、
2.9%に勃起機能不全,射精障害,精液量減少など性機能障害が出現したが、その頻度はプラセボ群と有意な差はなかった。
重要な副作用として、頻度は明らかではないが、まれに肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。

上記の研究を元に考えてみると、フィナステリドでは2.9%に勃起機能不全,射精障害,精液量減少など性機能障害が出現したが、プラセボ群(偽薬)と有意な差はありませんでした。つまりは薬の作用だけではなく、薬を飲んだプラセボ効果も関係することが分かります。
デュタステリドについては国内の非ランダム化試験の結果は副作用の頻度が比較的効率に出ています。しかしながら、120症例と少ないデータ、プラセボとの比較がないので、デュタステリドの方が副作用の頻度が多い可能性があるぐらいしか言えないと思います。
まとめると
性機能障害の副作用頻度
フィナステリドは2.9%(偽薬と有意差なし)
デュタステリドはそれよりも数%多い可能性がある
と考察されます。

岡部医院では実際にフィナステリド、デュタステリドをそれぞれ月に1500錠以上処方しています。
副作用の頻度について差を感じることはありません。

岡部医院院長 岡部誠之介

posted by okabeiin at 09:51| 岡部医院