65歳以上で
・健康診断を受けていない人
・病院に行ったことがない人
については、注意して診察するようにしています。
何か大きな病気があるケースもあります。
問診をして身長や体重、生活歴など聞くとこれはリスクが高いと感じることがあります。
その場合は検査など推奨させていただきます。
そういう場合に
重症の高血圧、重症の糖尿病などが放置されているケースもあります。
それらは自覚症状が初期にはないので、私は元気と勘違いしている人が多いのです。
また、血液検査の異常や便潜血反応の異常を放置している方も要注意です。
私は元気だから、あの人は元気だからと精密検査をしないことで後から取り返しがつかないことになることもあります。
医師が正常、異常なしと判断していない限りは大丈夫とは言えません。
自分の判断で大丈夫と思いこむことはやめましょう。
また、軽い糖尿病、軽い高血圧と言う人の中には重症の糖尿病、重症の高血圧の方がいます。
自分で軽いと思っているだけで、深刻な状況である事もあります。
糖尿病は血糖値、HbA1cの数字
高血圧は血圧の数字
で客観的に判断ができます。
数字で軽症なのか、重症なのかを判断するようにしましょう。
HbA1cが10%以上は重症の糖尿病で早期に入院が必要となるケースもあります。
脳卒中や心筋梗塞が起きてから糖尿病、高血圧の薬を飲み始めるよりも、その前に薬を飲んで予防したほうが良いと考えますが、人間の行動心理というのは合理的ではないこともあるので、仕方ないことでもあります。
健康診断を受けていない人で
自分は元気、何も問題ない
あの人は元気そうにみえる、元気である
だから何も検査しない、精密検査をしないというのは大変危険です。
まずは信頼できるかかりつけ医に相談をしてください。
その場合に自分の数値を意識してください。
その時点の血圧、採血の数値は後から変わる、動くことはありません。思い込みもありません。
岡部医院院長 岡部誠之介
2025年04月02日
健診での異常や採血での異常について
posted by okabeiin at 11:18| 岡部医院