2023年11月13日

西洋薬ではなかなか症状が改善しない、処方する薬がないときには漢方薬の出番です。

西洋薬ではなかなか症状が改善しない、処方する薬がないときには漢方薬の出番です。

日本の医師は大学で西洋の診断、治療法を学んだ上で、保険で漢方薬も使うことができます。
西洋医学と東洋医学のハイブリッド治療を行うことができます。
両方の良いところを使って患者さんの症状を改善して生活の質の向上ができたらいいと考えます。

ただし、漢方薬は西洋医学の補完的な治療法であるというのが私のスタンスです。
悪性腫瘍や精神疾患などについては漢方薬で改善する、治癒するというのはなかなか難しいです。

その治療中に
・食欲がない
六君子湯、補中益気湯などを試してみる
・寝つきが悪い
抑肝散、加味帰脾湯などを試してみる
・イライラする
抑肝散、柴胡桂枝湯などを試してみる

例としてですが、上記のような症状がある時に漢方を試してみるのも良いと考えます。
漢方薬を試してみながら、西洋医学の治療も同時に続けるというのが良い方法だと考えます。
西洋医学の治療を止めたいから漢方薬を試してみたいというのは、うまくいかない事が多いです。

漢方薬も副作用には注意が必要です。何か起これば中止するというスタンスで試してみる、2週間に1度は診察をして様子を見るということが大事です。

診療をしていると、漢方が嫌いだという患者さんがいます。
無理に漢方を勧めることはしませんが、漢方薬の味と匂いについては自分で飲んだことがあるので、試してみてくださいと勧めることがあります。
不思議と長期で岡部医院に通っている患者さんには勧めてみると効果がある場合があります。
お互いの信頼関係や理解度によって漢方薬の効果は違う可能性があります。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 09:25| 漢方内科