2023年11月13日

漢方の補剤という治療法

漢方の補剤という治療法

漢方には補剤で補うという治療法があります。漢方らしい治療法の1つです。
補って元気をつけて治すというイメージです。

補剤の代表は参耆剤(ジンギザイ)と呼ばれるものです。
朝鮮人参の参
黄耆の耆
で参耆剤(ジンギザイ)です。

参耆剤(ジンギザイ)は栄養ドリンク、ユンケルみたいなものと思ってもらうと分かりやすいです。

ツムラ37(半夏白朮天麻湯)
ツムラ41(補中益気湯)
ツムラ137(加味帰脾湯)
などが個人的には好んで使う処方です。

ツムラ41(補中益気湯)は私も良く飲んでいます。
ユンケルのイメージで飲んでいます。

黄耆がなく人参だけの薬では
ツムラ43(六君子湯)などがあります。

ツムラ43(六君子湯)は補中益気湯の弟分のような存在で使いやすい漢方です。

ここで、岡部医院での2023年の漢方処方薬のベスト3を発表します
グラム数でのベスト3を統計を出しました。

1位 ツムラ43(六君子湯)
2位 ツムラ53(疎経活血湯)
3位 ツムラ17(五苓散)
という結果でした。

補中益気湯は処方している人数は多いと思うのですが、1日1回2.5gで処方しているので、ベスト3には入ってきてないのだと考えます。

六君子湯は長く人気、好んで飲んでいる方が多い印象です。

疎経活血湯は慢性的な身体の痛みに有効で、この漢方だけ処方を受けに来院される方もいます。

ベスト3についてはまた詳しく解説したいです。

岡部医院 岡部誠之介
posted by okabeiin at 10:53| 漢方内科