2023年12月18日

コロナ、インフル、肺炎などになった後に調子が悪い方の診療

西洋薬ではなかなか症状が改善しない、処方する薬がないときには漢方薬の出番です。

コロナやインフルになった後に何となく体の状態が良くない、倦怠感、寝つきが悪い、咳がつづくなどの症状が続く場合には採血やレントゲンなど検査をして西洋医学的に問題がない場合には漢方治療を試してみるのも良いと考えます。

後遺症という言葉は使いたくないので、ここではその言葉は使いません。
風邪を引いた後にしばらく調子が悪い、肺炎になった後に肺の機能が落ちる、回復に時間がかかることがあります。
それらの症状に対して漢方治療で少しでも改善して、生活が少し楽になればと思って治療をします。

漢方は症状に対して処方をしますが、患者さんの話を良く聞いて、患者さんに合ったものを選ぶように心がけています。

・食欲がない
六君子湯、補中益気湯などを試してみる
・寝つきが悪い
抑肝散、加味帰脾湯などを試してみる
・イライラする
抑肝散、柴胡桂枝湯などを試してみる
・倦怠感が続く
補中益気湯、香蘇散、柴胡桂枝湯などを試してみる

例としてですが、上記のような症状がある時に漢方を試してみるのも良いと考えます。

漢方薬も副作用には注意が必要です。何か起これば中止するというスタンスで試してみます。
2週間に1度は診察をして様子を見るということが大事です。
定期的に通院して、状態のチェックをすることが重要です。

診療をしていると、漢方が嫌いだという患者さんがいます。
無理に漢方を勧めることはしませんが、漢方薬の味と匂いについては自分で飲んだことがあるので、試してみてくださいと勧めることがあります。

不思議と長期で岡部医院に通っている患者さんには勧めてみると効果がある場合があります。
お互いの信頼関係や理解度によって漢方薬の効果は違う可能性があります。
それらはエビデンスに基づいていない、データの裏付け、根拠がないと言われます。
しかしながら、自分の経験という絶対に嘘がない、自分が診療をして、経験したという事実に基づいて治療をしています。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 01:45| 岡部医院