2024年03月29日

サプリメントの危険性

サプリメントとは「通常の食事からの摂取では不足しがちな栄養素を効率的に補充するためのもの」です。

サプリメントは通常健康な人が摂取するものですが、通常健康な人がサプリメントを摂取する意味があるのかという疑問、少なくとも高血圧、脂質異常症、糖尿病を改善、予防したりするためにサプリメントを飲むことは賢明な判断ではありません。

今回のコレステロールに対してのサプリメントによる腎障害、未知の物質の腎毒性については、詳細はまだ明らかになってませんが、恐ろしい結果を招きました。

脂質異常症、コレステロールの異常は動脈硬化が進行して、脳梗塞、心筋梗塞のリスクが高くなるので治療をする必要があります。

脂質異常症に対しては、良い薬がたくさん出ています。サプリメントは必要がないというのが医師の立場からすると一般的な考えです。

それなのにサプリメントが「特定保健用食品(トクホ)」や「機能性表示食品」などの表示をして、医師の薬よりも良いと言ったCMや広告などでの販売拡大しているのは以前から疑問に思っていました。

実際に健康診断や日常生活などで
高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などを指摘、心配する場合
認知症や視力の低下がある場合
などはサプリメントではなく、かかりつけ医を受診して相談するようにしましょう。

今回のサプリメントによる健康被害については
製薬会社
機能性表示食品制度の管轄ある消費者庁(国)
の責任は重いです。
posted by okabeiin at 09:59| 岡部医院