2025年04月14日

果物は糖尿病には大敵?意外と知らないフルーツの落とし穴

果物は糖尿病には大敵?意外と知らないフルーツの落とし穴
「果物は体にいい」「自然の甘さだから大丈夫」
そんな風に思っていませんか?
確かに果物にはビタミンや食物繊維など、体に良い成分がたくさん含まれています。
でも、糖尿病の方にとっては、注意が必要な食べ物のひとつです。
■ 果物には“果糖”という糖がたっぷり
果物に含まれる甘みの正体は「果糖(フルクトース)」です。
この果糖は、血糖値を急に上げる「ブドウ糖(グルコース)」よりは血糖値を上げにくい…といわれることもありますが、実際は侮れません。
なぜなら、果糖は肝臓で処理される過程で中性脂肪に変わりやすく、インスリンの効きを悪くする原因にもなるからです。
たとえば
• バナナ
• ぶどう
• スイカ
• 柿
これらは血糖値を上げやすい果物です。要注意です。

■ 「少しだから大丈夫」が命取り
果物は自然の甘さなので「ケーキよりはマシ」と思われがちですが、糖尿病にとっては**“自然でも糖は糖”**です。特に注意したいのが、朝食代わりに果物を食べたり、ジュースでとったりする習慣。
果物ジュースは繊維質が除かれ、吸収が早くなるため、急激に血糖値を上げやすくなります。

■ どうしても食べたいときは?
完全に禁止する必要はありませんが、以下の点に気をつけましょう。
• 少量(例:りんご1/4個程度)にとどめる
• 食後にデザートとして、単品でとらない
• 果物ジュースはNG

まとめ
果物=健康食とは限らない
果物は「自然だから安心」と思いがちですが、糖尿病の方にとっては血糖コントロールを乱す落とし穴です。“体にいいはず”という思い込みが、知らず知らずのうちに症状を悪化させることもあるので、十分な注意が必要です。

糖尿病が悪化している方の問診をしていると、果物は身体に良いから大丈夫と考えて、果物をたくさん食べている方が多くいることに驚きます。
posted by okabeiin at 17:38| 岡部医院