いま話題のクマと漢方の話です。
この物質が効くと分かればそれは薬になります。
昔、猟師が山に行って熊を捕るとき、熊が1頭捕れれば背負って帰る。しかし、運良く2頭捕れたときには、1頭は背負い、もう1頭は胆のうだけ取っていったそうだ。
それぐらい高値で取引されていた。
それほど効くなら、「その熊胆のピークは何だ。
何が効いているのか」ということを調べたくなる。
そして現代西洋薬学が発展し、分離。精製、合成ができる時代になると、昭和2年に熊胆の主成分の結晶化が行われ、ウルソデオキシコール酸と名付けられた、その後、ウルソデオキシコール酸の構造式が解明された、構造式がわかれば、熊が殺されることなく熊胆の主成分が化学合成できる。
いわゆる、ワンピークである。これがウルソという薬である。
2025年10月08日
いま話題のクマと漢方の話です。
posted by okabeiin at 18:09| 岡部医院