2018年07月09日

8月の休診日について

8月は12,13,14.15はお盆休みになります。
デイケアセンターも休みになります。
よろしくお願いします。
8/11(祝日)は犬山市休日診療所の当番日です。
午前午後は犬山市休日診療所で診療を行っています。

posted by okabeiin at 18:27| 岡部医院

2018年07月06日

アルコール関連の諸問題

多くの観察研究で1日純アルコール20g程度までの飲酒量で死亡率が低いことが示されています。この量はビール500ml、日本酒、ワイン約1合(180ml)に相当する量です。

一方、厚生労働省研究班の推計では、多量飲酒者は980万人、アルコール依存症、その予備軍は294万人いるとされています。多量飲酒者、アルコール依存症者がアルコールの健康に対しての良い影響を受けることはありません。

多量飲酒者では肝臓の病気だけではなく、咽頭癌、食道がんのリスクを高めます。また、習慣飲酒は健常高齢者においての脳血管障害のリスク因子です。65歳以上の健常者を対象にした住民健診でMRI画像上の無症候性脳梗塞の頻度は約25%あり、年齢、高血圧、喫煙、男性と並び習慣飲酒がリスク因子となります。

また、生涯アルコール飲酒とMRI上の脳容積には逆相関がみられます。つまり、飲酒量が多いほど脳が委縮するという負の関係性があります。

最近では記憶をなくすほど飲酒する経験が多いほど、認知症になりやすいという報告があります。記憶をなくすほどですから、脳にダメージを与えているのは当然ですよね。

また、高齢者ではライフスタイルの変容が飲酒の意義を変質させ、飲酒そのものが目的となってしまうことがあります。一人暮らし、毎日お酒を飲む、お酒だけが楽しみという人は危険です。

かつては仕事上の付き合いなど社会や共同体といった結びつきを保ちつつ一定量に収まっていた飲酒が、環境の変化によって、飲酒の社会生活上の潤滑油あるいは身体的・精神的ストレスの調整弁としての役割が減って、飲酒の依存度の面が増大してしまいます。

アルコールには依存性と耐性があります。耐性とは、毎日アルコールを摂取していると、酔いにくくなり、同じぐらい酔う事を目的とすると、アルコールの量が増えていくことです。

依存性と耐性がある物質で、多量に摂取すると健康を害する危険性があるというのは医師からみると、とても怖いことです。毎日、お酒を飲んでいる、飲まないと眠れない、お酒を飲まない日を作ることができないという人は依存症になっていないか一度、考えてみる事をお勧めします。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 11:32| 岡部医院

2018年07月04日

皮フのトラブルと小中学校の冷房設置率

この時期になると虫刺され、蕁麻疹、湿疹の悪化などが多くなります。当院にも皮フの病気で来院される方がいますが、汗をかいてそれが刺激となって湿疹が悪化することもあります。

先日、小学生で湿疹が悪化してきたという患者さんがみえました。小学校に冷房が設置されておらず、この時期は湿疹が悪化してしまうことが多いようです。この暑さの中で冷房がない教室での勉強は、修行に近いものがあります。

今はクーラーを使って、快適にすごすことが推奨されています。熱中症予防にも重要です。教室で勉強していて、熱中症になるという事はあってはならないと考えます。

調べてみるとH29年4月の段階で愛知県の小中学校での教室数は50161、冷房設置教室は13946と27.8%でした。H26年の調査では16.4%でしたので、上昇していますが冷房のない教室が70%近くあります。

都道府県で比較すると東京都の小中学校の冷房設置教室は51419で84.5%でした。ここまで差があるのは何故なのでしょうか。岐阜県は46.8%、大阪府は60.5%、全国の公立小中学校でみると設置率は41.7%です。

冷房設置がないので温度、湿度などが快適ではない汗による皮フ病の悪化温度に敏感な生徒がいるという事がある現状は認識する必要があると考えます。

犬山市の公立小中学校の冷房設置教室は現状では愛知県の平均より下のようですが、今年から事業設計をしているようです。
岡部医院院長 岡部誠之介
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posted by okabeiin at 09:14| 岡部医院

2018年06月25日

江南厚生病院との地域連携の会(犬山市 内科 江南厚生病院 地域連携)

土曜日に江南厚生病院との地域連携の会に参加してきました。
今回は股関節疾患についての講演でした。普段は内科疾患中心の講演会が多いので、今回の話は大変興味深く、勉強になりました。

変形性股関節症というと、中年以降の女性に多く、先天性股関節脱臼、臼蓋形成不全などがベースにある疾患だと考えていました。

今回の症例提示では、若年でも先天性股関節脱臼、臼蓋形成不全がベースにあると発症してくるものあるようです。中学校の健診で運動器健診も3年前から行っているので、そういったことも頭に入れて健診をする必要があると考えました。

また、股関節の周囲は複数の筋肉があり、変形性股関節症の関連痛として、腰痛、膝の痛み、股関節の異常から、骨盤の変形、背骨の弯曲(Hip Spain Syndrome)という症状も出てくるようです。膝の痛みを訴える患者さんで実は股関節に異常があったという症例提示もありました。実際に股関節の痛み、高齢者の大腿骨近位部骨折などを診察する機会も多いので、今日から役立つ知識を獲得することができました。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 08:20| 岡部医院

2018年06月21日

妊娠中の風邪について(犬山市 内科 風邪)

妊娠中の風邪についてですが。まずは風邪なのかどうか、風邪という診断をどのようにするかが大事だと私は考えます。

風邪の定義はほとんどの場合、自然に良くなるウイルス感染症で多くは咳、鼻汁、咽頭痛といった多症状を呈するウイルス性上気道感染のことと定義しています。

つまりは咳、鼻汁、咽頭痛を急性に同時に同程度訴える患者さんは風邪であるといっていいでしょう。ただし、高齢者や免疫力の低下している患者さんは、慎重に考えた方が良いでしょう。

基本的には妊娠中は治療上の有益性が危険性を上回ると判断した場合にのみ薬を投与する事となっています。
100%の安全というものは難しいものです。しかしながら、早く治したい、生活の質を上げたいという気持ちも理解できます。そのような時は、危険性はほとんどないと考えられている漢方薬を使うのが無難でしょう。

まずは問診、診察を行い、風邪なのかどうかを考えて、さらには薬などを使った方が良いかを考えて、患者さんと相談をして治療法を考えるというのが私のスタンスです。これは風邪に限らず、全ての病気において必要な事であると考えています。

ちなみに風邪に対して葛根湯が使われることが多いですが、葛根湯は妊婦には麻黄が入っているので、長期に使用することは私はやりません。

そもそも、葛根湯は風邪っぽいかな、と思ったときに飲むのが一番効果が期待できるタイミングです。いろいろな症状が出て、医院に来た時には、すこしタイミングとしては遅いのでそういうときには症状に合わせて処方を考えて治療をしています。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 11:57| 岡部医院