2024年12月27日

インフルA 大流行

インフルA 大流行しています。

コロナも確認されています。

年末年始は要注意が必要です。

インフルワクチンも残りが少なくなってきました。

インフルワクチンの接種回数ですが
岡部医院では10歳以上は1回接種でも可能であることを説明しています。

厚生労働省のホームページより
インフルエンザワクチンの接種回数について

以下は抜粋
・ワクチンは1回接種でよいでしょうか?
1. [1]13歳以上の方は、1回接種を原則としています。ワクチンの添付文書には「13歳以上のものは1回または2回注射」と記載されていますが、健康な成人の方や基礎疾患(慢性疾患)のある方を対象に行われた研究から、インフルエンザワクチン0.5mLの1回接種で、2回接種と同等の抗体価の上昇が得られるとの報告があります※1、2。       
ただし、医学的な理由により、医師が2回接種を必要と判断した場合は、その限りではありません。なお、定期の予防接種は1回接種としています。

2. [2]13歳未満の方は、2回接種です。1回接種後よりも2回接種後の方がより高い抗体価の上昇が得られることから、日本ではインフルエンザワクチンの接種量及び接種回数は次のとおりとなっています。なお、1回目の接種時に12歳で2回目の接種時に13歳になっていた場合でも、12歳として考えて2回目の接種を行っていただいて差し支えありません。
- (1)6カ月以上3歳未満の方1回0.25mL 2回接種
- (2)3歳以上13歳未満の方1回0.5mL 2回接種

3. [3]諸外国の状況について、世界保健機関(WHO)においては、ワクチン(不活化ワクチンに限る。)の用法において、9歳以上の小児及び健康成人に対しては「1回注射」が適切である旨、見解を示しています。   
また、米国予防接種諮問委員会(US-ACIP)も、9歳以上(「月齢6ヶ月から8歳の小児」以外)の者は「1回注射」とする旨を示しています。

4. 13歳以上の基礎疾患(慢性疾患)のある方で、著しく免疫が抑制されている状態にあると考えられる方等は、医師の判断で2回接種となる場合があります。

5. 抗体価とは、抗原と反応できる抗体の量であり、ウイルス感染やワクチン接種により体内で産生された抗体の量を測定することで得られる値のことです。

岡部医院では患者さんと相談の上、10歳以上は1回接種でも可能ということを説明しています。
posted by okabeiin at 10:15| 岡部医院

令和6年度 年末年始の休診日について

令和6年度
年末年始の休診日について

あけましておめでとうございます。
年始の休診日ですが

1/4
1/5
は休診になります。


1/6 
月曜日から通常通り診療を行います。
よろしくお願いします。

ネット予約もご利用ください。

https://reserva.be/agaokabe
posted by okabeiin at 08:40| 岡部医院

2024年12月26日

年末年始の病院の体制について

年末年始の病院の体制はどこの病院も病床がひっ迫しています。

さきほども犬山中央病院の救急車の受け入れが一時停止となっているとFAXがきました。

他の病院も同じようなことが起きているので、救急車を呼んでも受け入れてくれる病院がないという可能性があります。

急病に注意といっても難しいかもしれませんが
飲みすぎ
食べ過ぎ
に注意して、体調が悪いのに外出するなどは避けていただくのが良いと考えます。

また、満床になる理由、医療制度の問題として
病院は常に満床ぐらいで回さないと赤字になる
その病床のコントロールを間違えるとすぐに満床になり、救急受け入れできなくなる
超高齢者で退院できない人が長期入院している
若年者で保険料をたくさん納めていても、満床だと入院や治療がすぐに受けられないこともある
などが考えられます。
posted by okabeiin at 11:30| 岡部医院

高血圧について

高血圧有病者は日本で4300万人と言われています。

そのうち
治療中・コントロール良  
27% 1200万人
治療中・コントロール不良 
29% 1250万人

未治療・高血圧と自分で分かっている(認知あり)     
11% 450万人
未治療・高血圧と自分で分かっていない(認知なし)     
33% 1400万人


という報告があります。

高血圧は、ほとんど無症状であるため、軽視されがちですが、脳心血管病発症の最大の危険因子です。
1850万人の方は未治療とされています。
健康診断や家庭での血圧測定の結果、上の血圧が140以上の方は医院受診を推奨します。


自分の診療のポリシーとしては
未治療・高血圧と自分で分かっていない
33% 1400万人
の人を少しでも高血圧として自覚してもらい、生活習慣の改善、治療につなげていきたいです。

高血圧には自覚症状がないため放置してしまうことが多く、その結果、心臓や血管への負担が大きくなって、動脈硬化が進んでしまいます。
動脈硬化によって様々な合併症が引き起こされます。主な合併症は、脳梗塞、心筋梗塞、大動脈解離、大動脈瘤、腎不全など脳・心臓・腎臓に関わる重大な病気があります。

高血圧の合併症で脳梗塞、脳の循環障害(白質病変)、慢性腎臓病が進行すると
それを改善することは現代の医療でも困難です。
慢性腎臓病については最近になり進行を遅らせる可能性のある薬が適応承認されましたが、効果は限定的です。

外来診療などで昔から高血圧を指摘されている方で血圧を測定すると血圧が200前後ある方がいます。
健康診断で高血圧を指摘されているけど放置されているケースもあります。

それでは健康診断の意味もありませんし、会社もそのまま放置しているのは問題です。

岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 08:54| 岡部医院

心不全とNTproBNPについて

心不全とは心臓の機能が低下している状態を指します。

急に心機能が低下した場合(急性心不全)と普段から持続的に心機能が低下している場合(慢性心不全)の2つに大別できます。

心不全になる原因は心筋梗塞・不整脈・弁膜症など多くのものがあります。

主な症状は息切れ・身体のだるさ・食欲低下・呼吸困難感・むくみなどになります。

症状と身体所見に加えて、画像検査・血液検査・心電図検査・心臓エコー検査を用いて診断します。

岡部医院では採血で主にNTproBNPという採血をして、心不全の有無を調べています。 

NTproBNP検査とは、心臓から分泌されるホルモンの一種である“NTproBNP”の値を採血によって調べる検査です。

NTproBNPは、心臓機能が低下して心臓の負担が大きくなるほど(その重症度に応じて)血液中に多く分泌され、数値が高くなります。
そのため、NTproBNP検査は心不全の早期発見に役立つと考えられています。

現在までかなりの人数のNTproBNPの値を調べてきました。
患者さんの腎機能、急性の炎症、慢性心房細動などのファクターによってこの値は上下するのですが、高い値が出ている場合には精密検査とNTproBNPの採血での経時的変化を追っていくことが重要だと考えています。

高血圧症で心臓に負担がかかっている症例でNTproBNPが上昇している症例があります。その場合には精密検査をしたほうが良いです。

また、心不全と言われたことがある人でもNTproBNPが正常範囲内の方などがいます。
その場合、現在は心不全状態ではないと言えます。

要はNTproBNPを調べれば心不全の有無を判断できるのに、調べもしないで医師が心不全かもなどと診断するのはいい加減な診断と言えます。

採血データは後から数字が変化することはありません、データは人間の記憶や感情に左右されない数値です。

採血データで自分の健康管理をすることを推奨します。採血データも継時的変化など印刷をして岡部医院では渡しています。自分の採血データは大切に保管しておきましょう。
岡部医院 岡部誠之介

ちなみに岡部誠之介のNTproBNPのデータは
2023 5/12は31
2022 8/5は26
でした。電子カルテの記録を調べれば3分以内にカルテ検索、採血結果で調べることができます。
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posted by okabeiin at 08:51| 岡部医院