2025年05月08日

自動血圧計 健太郎について

自動血圧計 健太郎について
この自動血圧計は様々な機能があります。コメント表示も可能です。

調べてみると
血圧測定結果パラメータでグループが4つに分かれて

コメント数は
II度高血圧以上で6個
I度高血圧以上で10個
至適血圧で10個
のコメント数があるそうです。

アルゴリズムは非公開とのことでしたがコメントの種類のデータを教えていただくことができました。

実際に測定してみました。このようなコメントが出ました。
皆さんも血圧測定してみてください。結果もお持ち帰りください。
岡部医院院長
岡部誠之介

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posted by okabeiin at 11:35| 岡部医院

HbA1cを調べることで過去1カ月程度の血糖値の状態がわかります

HbA1cは赤血球のなかにある、たんぱく質のヘモグロビンに糖がくっついた物質です。
HbA1cを調べることで過去1カ月程度の血糖値の状態がわかります。


糖尿病の治療をしている方はまずは、HbA1cは6.9%以下を目指しましょう。
糖尿病の治療をしているけど、自分のHbA1cを知らないという患者さんに出会うことがあります。
自分の病気のコントロールの指標を知らない、興味がないというのはあまり良いことではないです。
HbA1cを上手に使って、糖尿病の治療を無理なく継続していきましょう。

また、糖尿病の治療をしているのにHbA1cが10%以上という場合は治療が上手くいっていない状態です。
その場合は生活習慣を見直す、薬を見直すなどする必要があります。

岡部医院では
指先などから少量(1μL)の血液を採取するだけでHbA1cを測定することのできる医療機器の導入しました。その場で結果が分かります。
この機械を使えば、その場で結果が分かるので、一手先の診療を行うことができます。

また、糖尿病のコントロールの良くない方は傷の治りが悪かったり、肺炎なども起こしやすいので、その場でHbA1cが分かることは非常に有用です。

詳しくは医師までご相談ください。
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posted by okabeiin at 08:45| 岡部医院

2025年04月22日

虚偽広告に騙されない ハゲ菌とかはないです

男性型脱毛症(AGA)に遺伝が関係していることは、はっきりしています。
特に母方家系の影響が大きいことが分かってきています。

男性ホルモンの一種であるテストステロンは酵素の働きによって、ジヒドロステロン(DHT)に変化します。このDHTという物質がAGAの原因、悪の根源です。
男性ホルモンの一種のDHTは前頭部、頭頂部の髪の毛を薄くする一方で、体毛やひげを濃くすることが分かってきています。DHTは部位によって働き方が違います。
DHTは細胞内で受容体と結合すると、ひげには発育を促すシグナル、髪の毛には発育を抑制するシグナルを出します。遺伝の関与はこの受容体にあることまで分かってきています。
2005年12月にAGA治療薬として商品名:プロペシア(フィナステリド)が発売、この薬は男性ホルモンをDHTに変化させる酵素を阻害して、DHTの産生を減少させます。
DHTの産生減少により、髪の毛の発育を抑制するシグナルを出させないようにして、髪の毛が十分に育つ環境を作ることで、AGAの進行を抑えることができます。この薬の登場でAGA治療を大きく前に進むことになりました。
また、2016年にはより強力に酵素を阻害する薬として、デュタステリドという薬も発売されました。

岡部医院では10年以上前からAGA治療を行っています。
ミノキシジルの内服、外用での治療も行っていますので、経験豊富で様々なアドバイスが医師として行うことができます。

ここ数年でAGA診療を受けられる患者さんは増加傾向です。AGAは治療により、症状改善が期待できる時代です。

AGA治療を始めて1年ぐらい経過した患者さんが抜け毛が減った、進行が止まったと喜ばれる方が多いです。
保険診療でも自費診療でも患者さんに感謝をされるのは医師としてやりがいがあります。

科学的にもDHTという物質がAGAの原因、悪の根源なので、それを抑える薬を使って効果が出るというのは当たり前の話です。
逆にDHTにアプローチをしないAGA治療というのは非科学的で意味のない事なので止めておいた方が良いでしょう。
SNS等でハゲ菌が関係とか言っている何とかスキンクリニックなどは虚偽、大ウソです。
絶対に騙されないようにしましょう。

岡部医院院長 岡部誠之介
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posted by okabeiin at 08:10| 岡部医院

2025年04月17日

仕事中とは、純粋な労働時間(残業時間も含む)はもちろんのこと、仕事場までの通勤途中に起こったケガや病気も労災として扱われます。

労災診療について
前提となる労災についてですが、正式名称を労働災害といい、仕事中にケガをしたり、仕事が原因で病気になることをいいます。

仕事中とは、純粋な労働時間(残業時間も含む)はもちろんのこと、仕事場までの通勤途中に起こったケガや病気も労災として扱われます。

以下に簡単な労災の例を挙げます。

料理人が料理中に包丁で指を切る
工場で機械に頭をぶつけて打撲傷
営業の外周りで自動車事故に遭う
自転車通勤中に転倒して右膝打撲
酷暑の炎天下の作業で熱中症に陥る

仕事中にケガや病気が生じた場合、受傷した従業員本人やその上司が状況を説明し、会社側がはそれを事実だと認定したことを証明する書類が発行され、その書類持って、労災の診療を行っている医療機関に提出し、診療を受けます。

会社から書類が発行されていれば、患者である従業員は医療機関での支払いすることなく診療を受けることができます。それ以外の場合は自費での診療となるのが基本的な診療の流れです。

昨日に朝に仕事中に頭をぶつけたという方が受診されました。
診察、処方をして労働中のケガなので労災になると話をしたら、労災にはしない、薬はいらない、診療費も支払わないという方がいました。
近所の若い男性の方でした。

そういう方がいると労災の診療はお断り、今後の診療はお断りするになります。
また、医師会にもこういう事例があったと報告することになります。

他にも健康診断の料金を支払わない、介護保険の自己負担分などを支払わないなどのトラブルが何年かに1回発生することがあります。
その場合には顧問弁護士と相談して、書類での請求、対応、法的措置となりますのでご注意ください。
岡部医院院長 岡部誠之介

posted by okabeiin at 08:54| 岡部医院

2025年04月14日

果物は糖尿病には大敵?意外と知らないフルーツの落とし穴

果物は糖尿病には大敵?意外と知らないフルーツの落とし穴
「果物は体にいい」「自然の甘さだから大丈夫」
そんな風に思っていませんか?
確かに果物にはビタミンや食物繊維など、体に良い成分がたくさん含まれています。
でも、糖尿病の方にとっては、注意が必要な食べ物のひとつです。
■ 果物には“果糖”という糖がたっぷり
果物に含まれる甘みの正体は「果糖(フルクトース)」です。
この果糖は、血糖値を急に上げる「ブドウ糖(グルコース)」よりは血糖値を上げにくい…といわれることもありますが、実際は侮れません。
なぜなら、果糖は肝臓で処理される過程で中性脂肪に変わりやすく、インスリンの効きを悪くする原因にもなるからです。
たとえば
• バナナ
• ぶどう
• スイカ
• 柿
これらは血糖値を上げやすい果物です。要注意です。

■ 「少しだから大丈夫」が命取り
果物は自然の甘さなので「ケーキよりはマシ」と思われがちですが、糖尿病にとっては**“自然でも糖は糖”**です。特に注意したいのが、朝食代わりに果物を食べたり、ジュースでとったりする習慣。
果物ジュースは繊維質が除かれ、吸収が早くなるため、急激に血糖値を上げやすくなります。

■ どうしても食べたいときは?
完全に禁止する必要はありませんが、以下の点に気をつけましょう。
• 少量(例:りんご1/4個程度)にとどめる
• 食後にデザートとして、単品でとらない
• 果物ジュースはNG

まとめ
果物=健康食とは限らない
果物は「自然だから安心」と思いがちですが、糖尿病の方にとっては血糖コントロールを乱す落とし穴です。“体にいいはず”という思い込みが、知らず知らずのうちに症状を悪化させることもあるので、十分な注意が必要です。

糖尿病が悪化している方の問診をしていると、果物は身体に良いから大丈夫と考えて、果物をたくさん食べている方が多くいることに驚きます。
posted by okabeiin at 17:38| 岡部医院