2024年04月01日

慢性腎臓病について

慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)とは、腎臓の障害が慢性的に続いている状態のことです。現在、患者さんは国内に1,330万人(成人の8人に1人)いるとされ、新たな国民病といわれています。

腎機能の低下は、簡易的に血液中の老廃物の一種であるクレアチニン(Cr)の値と、年齢、性別から算出した、推算GFR(eGFR)の値で判断します。

腎機能低下に伴い、身体の中に水分、Naも貯留するので血圧が高くなることもあります。高血圧を指摘された方は腎機能も検査しておくことが重要です。

今まで腎臓が悪いと言われたことがないという人が、採血をするとクレアチニン(Cr)の上昇を認め、慢性腎臓病である事がよくあります。
慢性腎臓病の進行した方に痛み止めのNSAIDs系の薬を使うと、急激に腎臓の機能が落ちてしまうことがあります。要注意です。

自分のクレアチニン(Cr)の値を理解しておくことが重要です。患者さんが腎臓が悪いと言われたことがないと言っても、少しでも変だなと思うとき採血、注意して薬の処方をしています。

かかりつけ以外の医院を受診するときは
薬手帳と血液検査データを持参した方がよい医療を受けることができるでしょう。

腎臓が悪いと言われたことがないという人が、採血をしてみると慢性腎臓病の進行した状態であるということがあります。採血のデータが後から数字が変化するということはないので、採血データは大切に保管してください。岡部医院では採血データの経時的な変化を診察時に印刷して渡しています。大切に保管して下さい。

また、サプリメントなどで腎臓の障害が気になるという方は
尿検査、採血をすれば腎臓の機能についてすぐに分かるので検査をしてみましょう。

岡部医院院長 岡部誠之介
13417B7A-BD14-4175-97D8-49810ABD1CCC.jpeg
A5584FC1-024D-4D72-AA82-1A771E912A4A.jpeg
posted by okabeiin at 10:06| 岡部医院

2024年03月29日

サプリメントの危険性

サプリメントとは「通常の食事からの摂取では不足しがちな栄養素を効率的に補充するためのもの」です。

サプリメントは通常健康な人が摂取するものですが、通常健康な人がサプリメントを摂取する意味があるのかという疑問、少なくとも高血圧、脂質異常症、糖尿病を改善、予防したりするためにサプリメントを飲むことは賢明な判断ではありません。

今回のコレステロールに対してのサプリメントによる腎障害、未知の物質の腎毒性については、詳細はまだ明らかになってませんが、恐ろしい結果を招きました。

脂質異常症、コレステロールの異常は動脈硬化が進行して、脳梗塞、心筋梗塞のリスクが高くなるので治療をする必要があります。

脂質異常症に対しては、良い薬がたくさん出ています。サプリメントは必要がないというのが医師の立場からすると一般的な考えです。

それなのにサプリメントが「特定保健用食品(トクホ)」や「機能性表示食品」などの表示をして、医師の薬よりも良いと言ったCMや広告などでの販売拡大しているのは以前から疑問に思っていました。

実際に健康診断や日常生活などで
高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などを指摘、心配する場合
認知症や視力の低下がある場合
などはサプリメントではなく、かかりつけ医を受診して相談するようにしましょう。

今回のサプリメントによる健康被害については
製薬会社
機能性表示食品制度の管轄ある消費者庁(国)
の責任は重いです。
posted by okabeiin at 09:59| 岡部医院

2024年03月13日

女性専用の外用薬 ウィメンズロゲイン

・ウィメンズロゲイン 
1本(60ml) 
5940円(約1ヵ月分)
 
FDA(アメリカ食品医薬品局)によって承認された女性専用の外用薬です。

有効成分のミノキシジル2%が血行を促進、毛根に刺激を与えることにより発毛効果が期待できます。

1日2回(朝・夕)抜け毛の気になる頭皮部分に1回1ml塗布し、手でやさしくマッサージしてください。すぐには洗い流さないようにしてください。頭皮がかゆくなったり、赤くなる場合は使用を中止して医師にご相談ください。

最初は少量ずつ使用して、皮膚の状態を観察していくことをお勧めします。
専用のスポイトも販売しています。
IMG_2428.jpeg


posted by okabeiin at 09:59| 岡部医院

2024年03月11日

女性型脱毛症の治療を再開します。塗り薬と内服薬で治療します。 

女性にみられる男性型脱毛症のことを「女性型脱毛症」と呼びます。しかし、男性型とは異なり、頭頂部から側頭部にかけての広い範囲に、ハリとコシの失われた細く柔らかい髪の毛が多く生えるようになります。更年期に女性ホルモンが低下することも一つの原因だと考えられます。
女性の脱毛症として、注意が必要なのは、鉄欠乏、亜鉛欠乏症、甲状腺疾患、膠原病などが基礎疾患として隠れていることがあります。丁寧な問診、診察でそれらの可能性を考えることも大事です。

当院では外用薬、内服薬の併用で治療をしています。

・内服薬はパントガールという薬を処方します。パントガールは世界で初めて薄毛・抜け毛の効果と安全性が認められた女性用の内服薬です。毛髪を強化するパントテン酸カルシウムが、抜け毛を改善し、発毛を促進するという薬です。白髪予防にも効果があるという報告もあります。
パントガール 1カプセル 100円
(1日3回 1回1カプセル内服)

・外用薬ではウィメンズロゲインを処方しています。FDA(アメリカ食品医薬品局)によって承認された女性用の外用薬です。有効成分のミノキシジル2%が血行を促進して、毛根に刺激を与えることにより発毛効果が期待できます。
ウィメンズロゲイン 1本 5940円
(約1ヵ月分)

3月の中旬以降には薬の輸入申請、手続きが完了する予定です。
→完了しました。処方可能です。

ネット予約もご利用いただけます。
ぜひご利用ください。

https://reserva.be/agaokabe/reserve?mode=service_staff&search_evt_no=01eJwzNTG3NDIDAARpAUI

岡部医院院長 岡部誠之介
IMG_2418.jpeg


posted by okabeiin at 14:00| 岡部医院

2024年03月09日

薄毛の進行度が分かる「ハミルトン・ノーウッド分類(N−H分類)」について

薄毛の進行度が分かる「ハミルトン・ノーウッド分類(N−H分類)」について

薄毛の進行度は上記の分類を使用しています。
1951年にアメリカの医師ハミルトンがAGAの進行度をパターン化して、
後にノーウッドが改訂して完成させました。

岡部医院でも上記の分類を使用しています。

AGAは30代で20%、40代で30%、50代以降で40%以上の男性に薄毛の症状が現れると報告されています。

欧米人は前頭部から薄くなりやすく、日本人は頭頂部から始まりやすいといわれています。
フィナステリド、デュタステリドは頭頂部の方が効きやすいという報告もあるので、日本人に向いている薬剤とも考える事ができます。

早期の発見、治療、進行を抑えることが重要です。
頭頂部などはスマホのカメラや合わせ鏡で自分で確認することを推奨しています。

AGA診療は岡部医院にご相談ください。

まずは相談だけでも大丈夫です。
posted by okabeiin at 09:42| 岡部医院