2017年10月06日

糖尿病の指標(犬山市 内科 糖尿病)

糖尿病の指標でHbA1cというのが一般的に使われていますがたまにはグリコアルブミン、1,5-AGといった他の糖尿病の指標を測定してみるとまた違った結果が出るので病態の把握に良いのかもしれません。

HbA1cとグリコアルブミン(GA)は、血液中のヘモグロビンとアルブミンが、それぞれ血糖と結合して変化したものの割合を示す検査値で、原理は同じです。血液中のブドウ糖は、いろんなものにへばり付く性質があり、ヘモグロビン(赤血球の中にあるタンパク質)にくっついて変化したものがHbA1cで、アルブミンという血清中のタンパク質にくっついて変化したものが、グリコアルブミン(GA)ということです。

同じ HbA1C値の糖尿病患者さんでも、食後高血糖が頻回にある患者さんの方が、グリコアルブミンが高くなりやすいことが分かっています。つまりはHbA1cの質が分かるのです。特に健診でHbA1c高値などを指摘された方はグリコアルブミンを測定すると、HbA1cの質が分かるので今後の食事運動療法の参考になります。

また、話は変わりますが糖尿病治療において週に一回のGLP-1製剤の注射薬というのがありますと以前にブログに書きました。使いやすく、効果も大きいので使用している患者さんが増えてきています。肝機能障害、腎機能障害のある患者さんでも使うことができるので高齢者の方にも安全に使えます。単剤ならば低血糖の心配もほぼないです。

最近の研究でGLP-1製剤の一部にはパーキンソン病の運動能力が改善するという報告がLancetという有名な医学雑誌に発表されたそうです。まだまだGLP-1製剤は可能性を秘めているのではないでしょうか。

実際に患者さんが飲み薬が減った、採血検査が良くなった、低血糖の心配がなくなったと喜んでいる姿をみるとこういう患者さんの為になる薬はどんどん研究、開発、販売してほしいなと思います。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 10:54| 糖尿病

2017年10月04日

糖尿病と糖質制限食(犬山市 内科 糖尿病)

糖質制限食についてはいろいろな考え方がありますが私は緩やかな糖質制限は肥満症、糖尿病の食事療法としては良いと考えます。炭水化物の比率が60%はどう考えても多いと思います。炭水化物=(糖質+食物繊維)なので炭水化物を少なくすることは血糖値が上がりすぎない事につながるのは理論的で合理的と考えます。ただし、炭水化物を抜いた分を蛋白質、脂質を摂取して補う必要があります。
糖質制限すると食事が美味しくないというのは誤解です。例えば、私は朝ごはんにサラダ、具の多く入った味噌汁、卵焼き、納豆を食べるとそれだけでお腹いっぱいになります。ご飯は基本的には食べません。ご飯やパンを食べないと気がすまないというのは炭水化物中毒になっている危険があります。
一日の糖質量を自分でコントロールできるようになると、朝に糖質を食べなかった分は昼食後に少しデザートを食べるなどして調整ができるようになります。自分の食事を自分でマネージメントすることが重要です。
糖尿病に対しての食事療法は最近、いろいろな食事療法が出てきて何が良いかというのが一概には言えなくなってきています。
大事なのはその人の食生活、習慣にあった療法をアドバイスして自分で自分をマネージメントしてもらうことだと思います。
岡部医院 岡部誠之介
posted by okabeiin at 11:21| 糖尿病

2017年10月03日

糖尿病について(犬山市 内科 糖尿病)

糖尿病の治療薬はいろいろな種類の薬があります。最近では低血糖を起こしにくく、上がりすぎた血糖を下げる効果も十分にある薬が開発、発売されています。

高齢者の方だと低血糖を起こさないような治療が優先されるべきと考えます。何となくボーっとすることがあるなど症状は隠れ低血糖の可能性があるので注意が必要です。特に昔から使われているSU剤(アマリール、オイグルコン、ダオニール)は低血糖のリスクが高いので注意が必要です。

また、これらの薬は長期間の服用ですい臓の機能が低下する可能性もあるので高齢者になったときにインスリン分泌が低下してしまう可能性があります。

糖尿病は食事療法、指導がとても重要です。それだけで糖尿病が劇的に改善する人もいます。糖尿病の薬を一日に4種類以上、10錠以上飲んでいる患者さんがいました。

食事療法はどのようなことに気を付けているかを尋ねると糖質を少なく、ご飯はあまり食べないようにしているといっていたので詳しく問診すると、果物が大好きでブドウを一房食べるようなこともあるといっていました。それでは薬をたくさん飲んでいても糖尿病は良くならないですよね。また、よく話を聞いてみると薬を飲めていないこともあるようでした。糖尿病は生活習慣病ですから薬物治療ではなく、生活習慣の見直し、指導も大事であると考えます。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 09:51| 糖尿病

2017年07月26日

緩やかな糖質制限について(犬山市 食事療法 メタボ外来)

 緩やかな糖質制限とは一食あたりの糖質量を20-40gに抑えた上で、糖質10g以下のデザートもプラスして1日の糖質量を70-130gにコントロールする食事療法の事です。低糖質を英訳するとローカーボハイドレートとなるので略してロカボと呼ばれる事もあります。
 糖質とは糖質=炭水化物−食物繊維と表せます。売っているものの多くには炭水化物量が表示されているので一度、確認してみてください。そば、うどん、おにぎりは炭水化物で食後の血糖値は上がりやすく、インスリンも多く分泌されるので体重は増加します。お昼に小さいそば、うどん、おにぎりだけではカロリーは少ないですが体重が減ることは期待できません。一緒に、サラダ、ゆで卵などを食べましょう。炭水化物だけの食事というのは避けるようにしましょう。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 17:42| 糖尿病

2017年07月20日

糖尿病治療薬の進化(犬山市 糖尿病 内科)

糖尿病の治療薬はここ最近いろいろな種類のものが発売されています。患者さんの病気のメカニズムとライフスタイルに合わせた治療を行う事が大事だと考えます。
その中でも週に一回の注射の薬があるのですがとても使いやすいデザインです。週に一回の薬なので診察時に使うなど、薬の飲み忘れもないので在宅医療などで使いやすいです。患者さんも痛みが少ないようなので好評です。打つ前に少し常温に戻すとより痛みが少ないみたいです。この薬は今までのインスリンの注射とは違い、低血糖にもなりにくく、体重増加の心配もありません。また、腎機能、肝機能の悪化している方も安心して使うことができます。早い段階から使うことでその後の治療がコントロールしやすくなる、糖尿病の合併症の進行も抑制できる可能性があるのではと考えます。
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posted by okabeiin at 08:26| 糖尿病