アルツハイマー型認知症の重症度の評価としてFASTというものがあります。病期ごとに具体的な臨床的特徴が記載されており、使いやすい評価方法です。いろいろ項目はありますが簡単に書いてあるものを画像で載せておきます。
原則としては重い方に評価をするのが一般的ですから、お風呂に入りたがらない、身体をうまく洗えなくなる、身体を拭くことができないなどの症状はFAST6となります。
岡部医院院長 岡部誠之介
2017年05月23日
アルツハイマー型認知症の重症度の評価(認知症 犬山市 認知症サポート医 神経内科専門医)
posted by okabeiin at 12:09| 認知症
2017年05月19日
レビー小体型認知症について(犬山市 ものわすれ外来 認知症 神経内科専門医)
レビー小体型認知症は(DLB)は認知症を生じる三大原因疾患の一つです。変形性認知症疾患としてはアルツハイマー型認知症の次に位置しています。
DLBの主要な症状としてはもの忘れの症状の動揺性、一日の中で症状の著明な変動がみられる、幻視(生々しい)がみられる、パーキンソン症状(歩行がぎこちない、表情が乏しい、動作緩慢など)がみられるです。これらの症状が一つだけでは診断できるわけではないですが複数あるようだとその疑いが高まります。
他にも、初期症状が抑うつ症状、転倒を繰り返す(パーキンソン症状の可能性)、レム睡眠行動障害(睡眠中に大声を出す、室内を歩き回る、周囲の人間、家具を叩くなど)、一過性の意識消失発作の既往、薬物過敏性などがみられるとレビー小体型認知症を疑います。
当院でも老人性うつ病の診断で治療を受けていた人が当院の神経内科専門医外来を受診、その後の検査でレビー小体型認知症と診断をされました。家族は今まで原因不明、どうやって医療、介護を受けたらよいかわからない状態だったので診断を受けて安心されていました。家族からの病歴をうかがうと上記の症状がほとんどあてはまる状態でした。
岡部医院院長 岡部誠之介(認知症サポート医)
DLBの主要な症状としてはもの忘れの症状の動揺性、一日の中で症状の著明な変動がみられる、幻視(生々しい)がみられる、パーキンソン症状(歩行がぎこちない、表情が乏しい、動作緩慢など)がみられるです。これらの症状が一つだけでは診断できるわけではないですが複数あるようだとその疑いが高まります。
他にも、初期症状が抑うつ症状、転倒を繰り返す(パーキンソン症状の可能性)、レム睡眠行動障害(睡眠中に大声を出す、室内を歩き回る、周囲の人間、家具を叩くなど)、一過性の意識消失発作の既往、薬物過敏性などがみられるとレビー小体型認知症を疑います。
当院でも老人性うつ病の診断で治療を受けていた人が当院の神経内科専門医外来を受診、その後の検査でレビー小体型認知症と診断をされました。家族は今まで原因不明、どうやって医療、介護を受けたらよいかわからない状態だったので診断を受けて安心されていました。家族からの病歴をうかがうと上記の症状がほとんどあてはまる状態でした。
岡部医院院長 岡部誠之介(認知症サポート医)
posted by okabeiin at 10:50| 認知症
2017年03月02日
認知症の勉強会2(認知症 犬山市 内科)
認知症の中には脳血管性認知症といって脳梗塞、脳出血による脳のダメージが原因で起こる認知症があります。それらは高血圧、糖尿病、脂質異常症の管理をしっかりすることで多くは予防できると考えます。やれることはやっておくことが大事なのではないでしょうか。
認知症の薬でメマリーという薬があります。メマリーは腎臓で代謝される薬なので腎機能の悪い人、高齢者の方は容量に注意が必要です。また、副作用でふらつき、めまい、眠気などが3%程度の人で出現しますが薬を飲んで身体の中での濃度は六時間後に最も高くなるので朝に飲むと昼頃に副作用が出現することがあります。そういう時は夕方に飲むと良いかもしれません。
岡部医院院長
岡部誠之介(認知症サポート医)
posted by okabeiin at 20:58| 認知症
認知症の勉強会1(認知症 犬山市 内科)
認知症の勉強会に参加してきました。認知症診療の新ガイドラインがまもなく発表されますが非薬物治療(介護保険でのデイサービス、デイケアの利用など)が大事ということがずっと昔から言われています。
認知症に対して認知症治療薬を飲むと進行を遅らせることが期待できますが、残念ながら必ず全ての人に効果があるものではありません。
だからこそ非薬物治療が大事なのです。人との関わり、身体を動かすこと生活を整えることがもっとも重要であると私は考えます。逆に良くないのは家で閉じこもっていることや人との関わりがないことです。
後、認知症の予防についてもガイドラインで報告されるようですが重要なのは生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症)の管理と運動習慣が大事であるようです。
認知症に対して認知症治療薬を飲むと進行を遅らせることが期待できますが、残念ながら必ず全ての人に効果があるものではありません。
だからこそ非薬物治療が大事なのです。人との関わり、身体を動かすこと生活を整えることがもっとも重要であると私は考えます。逆に良くないのは家で閉じこもっていることや人との関わりがないことです。
後、認知症の予防についてもガイドラインで報告されるようですが重要なのは生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症)の管理と運動習慣が大事であるようです。
岡部医院院長
岡部誠之介(認知症サポート医)
posted by okabeiin at 20:33| 認知症