2019年07月25日

痛風 高尿酸血症について

血液中の尿酸値が7mg/dl以上の事を高尿酸血症といい、尿酸値が高いほど、痛風発作が起こる可能性が高いです。

最近では今後、高血圧になる可能性の高い人は、尿酸値の値も高い、慢性腎臓病の悪化が進行しやすい人は尿酸値も高い、という報告があります。

痛風になったことがある人は尿酸値を6mg/dl以下にコントロールすることが、発作予防に推奨されています。
痛風発作の好発部位は足の親指の付け根です。その場所が朝起きた時から腫れて痛い、毎日お酒を飲む、男性の場合はまず痛風発作を疑います。

痛風発作が疑われる場合は、まず医院受診をお勧めします。

痛風発作と診断後は腎機能に応じて炎症を抑える、痛みを抑える薬を使い分けます。ステロイドなども使用することがあります

痛風発作の痛みのピークは約2、3日と言われています。十分な飲水指導、安静、禁酒で炎症が治まるのを待って、その後は尿酸値をみながら尿酸を下げる薬を使います。
発作が十分に治まって(2週間ぐらい)から、尿酸値を下げる薬を少量ずつ使用します。
尿酸値は6mg/dl未満にコントロールすることが推奨されます。

痛風発作が起きているときは禁酒してください。また、尿酸値を下げる薬を使っているときに痛風発作が起きた場合は原則として、薬は中止せずに消炎鎮痛剤を使用して炎症を抑える治療をします。

経過中に痛風発作が再発することもある(3か月で3割ぐらいの方が再発)ので、生活習慣にも注意をしてもらいつつ、尿酸値を急激に下げすぎないように注意をします。
岡部医院院長 岡部誠之介

このイラストだと足先全てになってますが、好発部位は足の親指の付け根です。
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posted by okabeiin at 07:58| 高尿酸血症、痛風

2018年06月12日

痛風発作、高尿酸血症(犬山市 内科)

高尿酸血症は定義は血中の尿酸値が7以上の事を高尿酸血症といい、尿酸値が高いほど、痛風発作が起こる人が多いです。最近では今後、高血圧になる可能性の高い人は尿酸値の値も高い、慢性腎臓病の悪化が進行しやすい人は尿酸値も高いという報告があります。実際には全てが解明されているわけではありません。ただ、適切に尿酸値をコントロールできれば痛風発作はかなり抑えられるのは確かであると思います。

痛風になったことがある人は尿酸値を6未満以下にコントロールすることが発作予防に推奨されています。

私は痛風になった事があり、毎日の飲酒習慣がある人は相当に健康状態が悪いのではないかとまず疑います。健康診断を受けていない人などは痛風発作は入り口で奥に大きな病気が隠れている可能性があります。

痛風発作の好発部位は足の親指の付け根です。その場所が朝起きた時から腫れて痛い、毎日お酒を飲む、男性の場合はまず痛風発作を疑います。

痛風発作が疑われる場合は、まず医院受診をお勧めします。その後は痛み止め等を内服、十分な飲水指導、安静、禁酒で炎症が治まるのを待って、その後は尿酸値をみながら尿酸を下げる薬を使います。

最近では、尿酸値は世界レベルで数十年の間にどんどん上昇傾向にあるようです。理由は活動量の低下、肥満、食生活、砂糖の取りすぎなどが考えられています。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 07:55| 高尿酸血症、痛風

2017年06月25日

痛風、高尿酸血症の勉強会(犬山市 内科 痛風)

痛風、高尿酸血症の勉強会に行ってきました。痛風、高尿酸血症の分野ではこの数年で副作用が少ない、尿酸を下げる薬が発売されて注目されています。

高尿酸血症と肥満症、メタボリックシンドロームは関係性があります。血糖値が上がるとインスリンというホルモンが膵臓から分泌されます。インスリンは血糖値を下げる作用があり、糖分を脂肪として貯めるような働きもあります。マウスを使った実験でインスリンは尿酸の代謝、排泄にも関与して、尿酸値をあげるような働きが確認されたそうです。この辺が尿酸と肥満を結びつける何か関係があるのかもしれません。

また、30歳以上の男性の高尿酸血症(尿酸値>7.0mg/dl)の割合は約3割と報告されています。この数字は男性の肥満(BMI:25以上)の割合とほとんど同じです。

痛風、高尿酸血症について第一に食事、運動療法があり、次に薬物療法となります。しかしながら、多く医師はそれが中々難しいとおっしゃられていました。確かに難しいのですが懇切丁寧にその人のやれる範囲での食事、運動療法を説明して、実践してもらうのが大事だと私は考えます。

ちなみに高尿酸血症の人は激しい運動をすると無酸素運動になり、逆に尿酸値があがるので注意をしたほうがいいでしょう。運動療法としては毎日、日常生活で歩くことが大事でしょう。
岡部医院院長 岡部誠之介
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posted by okabeiin at 15:50| 高尿酸血症、痛風

2017年04月23日

痛風、高尿酸血症を考える会(犬山市 内科 痛風)

痛み止めの勉強会の後は痛風、高尿酸血症の勉強会にも参加しました。高尿酸血症は定義は血中の尿酸値が7以上の事を高尿酸血症といい、尿酸値が高いほど痛風発作が起こる人が多いです。

最近では今後、高血圧になる可能性の高い人は尿酸値の値も高い、慢性腎臓病の悪化が進行しやすい人は尿酸値も高いという報告がありますが実際の所は全てが解明されているわけではありません。ただ、適切に尿酸値をコントロールできれば痛風発作はかなり抑えられるのは確かであると思います。

とても内容が多かったので少しずつ役立つ内容を報告したいと思います。平均的な人の尿酸値は世界レベルで数十年の間にどんどん上昇傾向にあるようです。理由は活動量の低下、肥満、食生活、砂糖の取りすぎなどが考えられています。

ちなみに明治時代前は痛風は日本にはいなかったという説があります。ベネズエラの奥地、アマゾンで今でも原始的な生活をおくる先住民族の平均的な尿酸値は3だったそうです。
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posted by okabeiin at 12:17| 高尿酸血症、痛風