2018年11月28日

アルコール関連の諸問題

多くの観察研究で1日純アルコール20g程度までの飲酒量で死亡率が低いことが示されています。この量はビール500ml、日本酒、ワイン約1合(180ml)に相当する量です。

一方、厚生労働省研究班の推計では、多量飲酒者は980万人、アルコール依存症、その予備軍は294万人いるとされています。多量飲酒者、アルコール依存症者がアルコールの健康に対しての良い影響を受けることはありません。

多量飲酒者では肝臓の病気だけではなく、咽頭癌、食道がんのリスクを高めます。また、習慣飲酒は健常高齢者においての脳血管障害のリスク因子です。65歳以上の健常者を対象にした住民健診でMRI画像上の無症候性脳梗塞の頻度は約25%あり、年齢、高血圧、喫煙、男性と並び習慣飲酒がリスク因子となります。

また、生涯アルコール飲酒とMRI上の脳容積には逆相関がみられます。つまり、飲酒量が多いほど脳が委縮するという負の関係性があります。

最近では記憶をなくすほど飲酒する経験が多いほど、認知症になりやすいという報告があります。記憶をなくすほどですから、脳にダメージを与えているのは当然ですよね。

また、高齢者ではライフスタイルの変容が飲酒の意義を変質させ、飲酒そのものが目的となってしまうことがあります。一人暮らし、毎日お酒を飲む、お酒だけが楽しみという人は危険です。

かつては仕事上の付き合いなど社会や共同体といった結びつきを保ちつつ一定量に収まっていた飲酒が、環境の変化によって、飲酒の社会生活上の潤滑油あるいは身体的・精神的ストレスの調整弁としての役割が減って、飲酒の依存度の面が増大してしまいます。

アルコールには依存性と耐性があります。耐性とは、毎日アルコールを摂取していると、酔いにくくなり、同じぐらい酔う事を目的とすると、アルコールの量が増えていくことです。

依存性と耐性がある物質で、多量に摂取すると健康を害する危険性があるというのは医師からみると、とても怖いことです。毎日、お酒を飲んでいる、飲まないと眠れない、お酒を飲まない日を作ることができないという人は依存症になっていないか一度、考えてみる事をお勧めします。

アルコールで身体を壊す、壊しているのに飲酒習慣が止められない人をみると、アルコールの怖さを考えています。マイルドドラックといっても良いでしょう。
岡部医院院長 岡部誠之介
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2018年10月26日

アルコール分解酵素遺伝子検査(犬山市 アルコール検査)

アルコール分解酵素の遺伝子型からアルコール依存症のリスクや食道ガンのリスクを調べることができます。
日本人は遺伝子的にあまり飲めない人が多いです。お酒でスグに顔が赤くなる人などは一度、調べておいて自分の遺伝子型を考えてお酒の量などを考えてみてはどうでしょうか。検査は予約制です。

料金は3500円(税込)です。当院までお問い合わせください。

Dタイプでは、もともとお酒は弱いが鍛えて飲めるようになる人もいる、しかしながら、食道がんの危険が高いようです。アセトアルデヒド脱水素酵素タイプ2(ALDH2)は食道ガンのリスクと関係があります。ALDH2の働きが弱いと体内にアセトアルデヒドが長くとどまり、このアセトアルデヒドが発がん性があるようです。

この遺伝子検査でCタイプの人が週に缶ビール7缶以上の飲酒習慣があり、喫煙習慣もあると、同じ遺伝子型の飲酒、喫煙習慣のない人に比べて30倍以上も食道ガンになるリスクが高くなるという報告があります。

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2018年05月02日

アルコールによる利尿作用について

アルコールによる利尿作用は抗利尿ホルモンの分泌の抑制によって起こります。アルコールを多量に飲んだ次の日に口が渇くのは脱水によるものです。アルコールを飲むときはお水も一緒に飲みましょう。血液が濃くなると心筋梗塞、脳梗塞のリスクが高くなります。

また、通常は寝ている間は抗利尿ホルモンの分泌により尿が作られるのが抑えられるのですが高齢になると抗利尿ホルモンの分泌が少なくなるので夜間頻尿が起こるのではないかという説もあります。そうなると夜間頻尿で悩んでいる方は抗利尿ホルモンの働きから考えると、夜のお酒も控えた方がいいのではないかと考えます。

ちなみにカフェインの利尿作用は尿細管におけるナトリウムの再吸収の減少と腎臓の血流量の増加により起こります。利尿剤について調べていたらいろいろなことが理解できました。利尿剤は高血圧や心不全の治療に使われたり、最近では新しい糖尿病の薬にも利尿作用があり、心不全の治療にいいのではという研究が行われています。

岡部医院院長 岡部誠之介
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posted by okabeiin at 14:40| アルコール