2023年11月17日

実証と虚証について

漢方薬治療においては人間の体質についてを実証と虚証に分けて考えます。

体力や抵抗力が充実している人を「実証(じっしょう)」
体力がなく、弱々しい感じの人を「虚証(きょしょう)」と言います。

実証はおすもうさんタイプ
虚証は体力がない、弱弱しいタイプ

と考える事ができますが、きれいに二分されないこともあります。
中間証という間のこともあります。

西洋薬ではおすもうさんも高齢者も薬の種類も量も同じであることが多いです。
漢方だと実証用の漢方、虚証用の漢方と違う処方をします。

ドラえもんに出てくる主要な登場人物でいうとジャイアン以外はみんな虚証なのではないかという説もあります。
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posted by okabeiin at 10:17| 漢方内科

2023年11月16日

かぜ・発熱外来の流れ

かぜ・発熱外来の流れ
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岡部医院に診察時間内に電話
問診などをして、抗原検査の適応や検査についての同意、承認、予約時間を決めます。
抗原検査については陰性でも陽性でも診察料の自己負担分が発生します。
診察、検査、薬の処方で自己負担3000円ー5000円程度は必要です。
岡部医院では診療時間にドライブスルー抗原検査を予約制でしています。

いきなり医院の中に入ることはやめてください。
風邪症状の人がいきなり医院に入ってくることはやめてください。

徒歩の方も対応していますが、診察の予約、帽子など暑さ対策をして受診をしてください。
他院で検査して陰性だった場合でも、岡部医院で検査をします。
コロナ検査は何回も検査して陽性となることもあります。検査はしない、薬だけ希望という場合は岡部医院では対応できません。ご了承ください。

A
予約時間に岡部医院に車で来院、車で岡部医院についたら、電話をしていただいて、こちらから説明、指示など行います。車の窓越しに保険証をカメラ撮影してカルテ作成をします。

B
コロナ陽性なら解熱剤などの対処薬を処方(岡部医院では抗ウイルス薬は処方できません)
コロナ陰性なら解熱剤などの対処薬を処方、経過観察、症状によっては再検査の可能性など説明します

上記の流れになります。

これらの流れに同意できないかたは、岡部医院では診察はできないのでご了承ください。
posted by okabeiin at 10:14| 岡部医院

漢方のざっくりとした歴史

漢方の歴史は約1800年前の「傷寒論」と「金匱要略」で、中国で成立したものです。
葛根湯、五苓散はこの時代ありますが、補中益気湯はこの時代にはありません。

その後、中国から日本に、遣隋使、遣唐使ぐらい(西暦600年ぐらい)の時に日本に入ってきたとされています。

その後、日本で独自に発展をしましたが、江戸時代に西洋医学が日本に入ってきて、明治維新後に公的な医学教育から排除されてしまいました。

排除された後も漢方治療は行われていました。

その後に
1961年に現在の国民皆保険制度が実現
1976年に多数の漢方エキス製剤が薬価基準に収載されると漢方診療は急速に普及しました。
2001年に医学部カリキュラムに「和漢薬を概説できる」が掲載されました。

漢方薬にはたくさんの種類がありますが、主要な148処方には健康保険が適用されます。
これらは「医療用漢方製剤」といわれ、厚生労働省から認可をうけた医療用医薬品となります。
そのため、病院や医院でこれらの漢方薬を処方してもらうときは、原則1〜3割の患者負担ですみます(負担の割合は年齢や健康保険の種類によって異なります)。
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posted by okabeiin at 09:21| 漢方内科

2023年11月15日

漢方という名前は江戸時代についた名前です。

漢方という名前は江戸時代についた名前です。
その頃には中国由来の医学が日本で独自に発展していましたが、特に名前などはありませんでした。

日本は鎖国の時代でオランダから西洋医学が入ってきて、それを蘭方と呼んでいました。
蘭方と日本独自の医学を分けるために、日本独自の医学を漢方という名前がつけられました。

日本の漢方医学は日本独自のものといってよいでしょう。
また、日本では西洋医学を学んだ医師が漢方の処方ができます。
診断は西洋医学、症状の緩和に西洋医学が効果がないときに、漢方薬を使う事ができます。

西洋医学の歴史だけが日本医学の歴史ではないです。

岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 17:38| 漢方内科

漢方薬って何?

漢方薬って何?

漢方薬は生薬(植物性・動物性・鉱物性などの天然物)を組み合わせたものです。

現代の漢方はエキス剤が主流で、大きな容器に水と生薬を入れて抽出、分離、濃縮して、乾燥をさせてエキス剤を作っている。インスタントコーヒーの様なものです。

生薬の中には
・竜骨:大型哺乳類の化石化した骨
・牡蛎:牡蛎の貝がら
というほんとに効果あるのかな、うさんくさいなというものもあります。

竜骨に関しては竜の骨と言いながら、大型哺乳類の骨という、ざっくりしたものになっています。
1800年前は竜の骨ですと言いながら処方していたのでしょうか。

しかしながら
ツムラ12(柴胡加竜骨牡蛎湯)は名前の通り竜骨と牡蛎が入った漢方です。
高血圧、不整脈、不眠、ストレスでイライラ、おどろきやすいなどの症状に処方することがあります。
現代のストレス社会には、処方がもっとされても良い薬です。
味も柴胡のシナモン風味で飲みやすい薬です。ストレスでイライラしそうなときに私も飲んでいます。

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posted by okabeiin at 10:34| 漢方内科