2023年11月14日

ツムラ41(補中益気湯)について

ツムラ10(小柴胡湯)とツムラ41(補中益気湯)の関係性はなかなか興味深い所で、補中益気湯は「医王湯」とも呼ばれ、江戸時代の漢方医の浅田宗伯いわく、本方を小柴胡湯の虚した状態に用いれば期待を裏切ることはないと話していたそうです。

補中益気湯の「中」は胃腸を指し、「益気」には「気」を増すという意味があります。胃腸の消化・吸収機能を整えて「気」を生み出し、病気に対する抵抗力を高める薬です。

私も補中益気湯を飲んでいます。

補中益気湯は比較的新しい薬で中国の古い漢方の本と言われる「傷寒論」には入ってません。

補中益気湯はキーワードとして「元気ない」「疲れやすい」「手足がだるい」などの訴えがある場合に処方します。
処方するときは1日1−2回でも効果がある漢方だと考えています。

よく考えてみると
元気がないというときに処方する薬があるのは面白いですよね。
西洋薬で元気が出る薬で安全に飲める薬というのは思いつきません。
ビタミン剤も普通に食事を摂取している人では必要ありません。

「元気ない」「疲れやすい」「手足がだるい」などの症状が漢方薬が得意とする症状です。
posted by okabeiin at 11:09| 漢方内科

2023年11月13日

漢方の補剤という治療法

漢方の補剤という治療法

漢方には補剤で補うという治療法があります。漢方らしい治療法の1つです。
補って元気をつけて治すというイメージです。

補剤の代表は参耆剤(ジンギザイ)と呼ばれるものです。
朝鮮人参の参
黄耆の耆
で参耆剤(ジンギザイ)です。

参耆剤(ジンギザイ)は栄養ドリンク、ユンケルみたいなものと思ってもらうと分かりやすいです。

ツムラ37(半夏白朮天麻湯)
ツムラ41(補中益気湯)
ツムラ137(加味帰脾湯)
などが個人的には好んで使う処方です。

ツムラ41(補中益気湯)は私も良く飲んでいます。
ユンケルのイメージで飲んでいます。

黄耆がなく人参だけの薬では
ツムラ43(六君子湯)などがあります。

ツムラ43(六君子湯)は補中益気湯の弟分のような存在で使いやすい漢方です。

ここで、岡部医院での2023年の漢方処方薬のベスト3を発表します
グラム数でのベスト3を統計を出しました。

1位 ツムラ43(六君子湯)
2位 ツムラ53(疎経活血湯)
3位 ツムラ17(五苓散)
という結果でした。

補中益気湯は処方している人数は多いと思うのですが、1日1回2.5gで処方しているので、ベスト3には入ってきてないのだと考えます。

六君子湯は長く人気、好んで飲んでいる方が多い印象です。

疎経活血湯は慢性的な身体の痛みに有効で、この漢方だけ処方を受けに来院される方もいます。

ベスト3についてはまた詳しく解説したいです。

岡部医院 岡部誠之介
posted by okabeiin at 10:53| 漢方内科

西洋薬ではなかなか症状が改善しない、処方する薬がないときには漢方薬の出番です。

西洋薬ではなかなか症状が改善しない、処方する薬がないときには漢方薬の出番です。

日本の医師は大学で西洋の診断、治療法を学んだ上で、保険で漢方薬も使うことができます。
西洋医学と東洋医学のハイブリッド治療を行うことができます。
両方の良いところを使って患者さんの症状を改善して生活の質の向上ができたらいいと考えます。

ただし、漢方薬は西洋医学の補完的な治療法であるというのが私のスタンスです。
悪性腫瘍や精神疾患などについては漢方薬で改善する、治癒するというのはなかなか難しいです。

その治療中に
・食欲がない
六君子湯、補中益気湯などを試してみる
・寝つきが悪い
抑肝散、加味帰脾湯などを試してみる
・イライラする
抑肝散、柴胡桂枝湯などを試してみる

例としてですが、上記のような症状がある時に漢方を試してみるのも良いと考えます。
漢方薬を試してみながら、西洋医学の治療も同時に続けるというのが良い方法だと考えます。
西洋医学の治療を止めたいから漢方薬を試してみたいというのは、うまくいかない事が多いです。

漢方薬も副作用には注意が必要です。何か起これば中止するというスタンスで試してみる、2週間に1度は診察をして様子を見るということが大事です。

診療をしていると、漢方が嫌いだという患者さんがいます。
無理に漢方を勧めることはしませんが、漢方薬の味と匂いについては自分で飲んだことがあるので、試してみてくださいと勧めることがあります。
不思議と長期で岡部医院に通っている患者さんには勧めてみると効果がある場合があります。
お互いの信頼関係や理解度によって漢方薬の効果は違う可能性があります。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 09:25| 漢方内科

2023年11月02日

岡部医院でお得にAGA(男性型脱毛症)治療を受ける方法

岡部医院でお得にAGA(男性型脱毛症)治療を受ける方法

デュタステリドを1錠175円で処方しています。
1日1錠を内服する治療です。
30日で5250円で治療を受けられます。
診察料は無料なので、薬代だけで治療することができます。

さらにAGAポイントカードもあります。

AGAポイントカードは10ポイントで次回1000円割引になります。
30錠で1ポイント貯まります。1ポイントが100円分の意味。
ミノキシジルの内服薬でもポイントが貯まります。
例)
デュタステリド50錠、ミノキシジル50錠
合計100錠だと3ポイント貯まります。

さらにネット予約をしていただくと、プラス1ポイント追加で貯まります。
電話での予約、予約枠が満杯でネット予約ができない場合はネット予約ポイントは付加できません。

ネット予約で追加でポイントを貯めましょう。

お得な裏技
30日ごとにネット予約をして、診察、処方を受けていただくと、30日処方で1ポイント、ネット予約で1ポイントで合計2ポイント貯まります。
5ヶ月で10ポイント貯まります。10ポイントで1000円割引になるのでお得です。
posted by okabeiin at 10:03| 岡部医院

2023年11月01日

産業医の活動について

産業医とは法律で
事業者は、すべての業種において、常時50人以上の労働者を使用する事業場ごとに1人以上の産業医を選任しなければならないと定められています。
この労働者とは正社員、パートも全ての労働者を含みます。

産業医の職務はまとめると
職場への定期巡視
職場環境の維持・改善のためのアドバイス
作業の管理についてのアドバイス
従業員の労働衛生教育やアドバイス
定期健康診断結果チェックとその後の面談などによるアドバイス
過重労働者の面談
休職者と復職者への面談などの対応
健康に関する教育や相談
メンタルヘルスに関する相談
衛生委員会への参加
などがあります。

産業医は直接利益に貢献するわけでもなく、企業にとっては異質の存在です。
しかしながら、法律で定められているので選任をしないとペナルティがあります
(50万円以下の罰金)

産業医としては、それぞれの企業で求められている事は違うと考えているので、会社から求められている事を中心に、担当者、従業員、役員などスタッフの方と仕事をしてきたいと考えています。

ただし、安全配慮義務の履行においては妥協はしないので、産業医としてしっかりサポートしていきます。

愛知県医師会では産業医活動も医師会が支援しており、契約書や報酬の目安などもあります。

現在は2か所の事業所を産業医をしています。

岡部医院院長 岡部誠之介(日本医師会認定産業医)
posted by okabeiin at 11:47| 岡部医院