2024年10月10日

ニューモや類似商品には効果はありません 市販の育毛剤 塗り薬について ガイドラインに基づく評価

2017年の 男性型脱毛症(AGA)ガイドラインから抜粋すると
推奨度AとBの治療はこれらだけしかありません。
CQ1 フィナステリドの内服は有用か?
A(男性型脱毛症)
CQ2 デュタステリドの内服は有用か?
A(男性型脱毛症)
CQ3 ミノキシジルの外用は有用か?
A
CQ4 植毛術は有用か ?
自毛植毛術はB(男性型脱毛症)
CQ5 LED および低出力レーザー照射は有用か?
B
CQ6 アデノシンの外用は有用か?
B(男性型脱毛症)

市販の育毛剤、塗り薬でミノキシジルが入っていない薬剤はAGAには効果は期待できないです。
AGAにはチャップアップ、ポリピュアEX、 イクオスEXプラスなどの宣伝でよく見る薬は、ミノキシジルが入ってないので効果は限定的、ほとんど期待できないです。
それらの薬剤を使用して効果を感じないからAGA外来を受診する方も多いです。
特に
ニューモなどを販売するファーマフーズの商品は広告などを含めて、販売方法に問題があると考えます。
ひよこの毛がフサフサだから、髪の毛が生えるなどという宣伝文句は意味が分かりません。
はっきり言ってそれらの商品に時間とお金を使うのは無駄です。

AGAには原因物質のDHTの産生を抑える@フィナステリド、Aデュタステリドの内服が治療のベースです。
それにプラスして頭皮の血流を改善するミノキシジルのB外用、C内服を行う治療を推奨しています。
治療のベースである内服治療は医師にしか処方することのできない薬剤です。

アデノシンについては
アデノゲンという育毛剤がありますが、濃度についてなど詳しくは情報公開していません。
推奨度Bや推奨すらされていない治療をするのではなく、推奨度Aの治療をしていくことがAGA改善の最適解になると思います。
岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 15:06| 岡部医院

2024年10月08日

生成AIによる架空の症例とカルテ記事作成に岡部医院での治療を加えました。

架空のAGA患者の症例
架空の症例です。
患者情報
氏名:架空の名前 
田中 太郎 (Taro Tanaka)
年齢:35歳
性別:男性
職業:会社員
主訴:数年前から徐々に進行する頭頂部および前頭部の脱毛

既往歴

• 特筆すべき病歴なし
• 家族歴:父親も同様に40代後半から薄毛が目立つようになる

生活習慣

• 喫煙:なし
• 飲酒:週に1〜2回
• 睡眠時間:5〜6時間(仕事のストレスで質が悪いことがある)
• 食事:規則的だが、外食が多い

現病歴
田中さんは、5年ほど前から髪が薄くなっていることに気づいたが、特に気にしていなかった。しかし、ここ1年ほどで前頭部の生え際が明らかに後退し、頭頂部の薄毛が目立ち始めたため、友人の勧めで皮膚科を受診することを決めた。頭皮のかゆみやフケは特にないが、髪の毛が以前より細くなり、抜ける量が増えていると感じている。

診察の様子

医師:
「田中さん、今日はどうされましたか?」

田中さん:
「最近、髪が薄くなってきたような気がして、特に頭頂部が気になります。前の方も生え際がだんだん後退していて、鏡を見るたびに気になってきました。」

医師:
「いつ頃から気づき始めましたか?」

田中さん:
「5年くらい前から少し薄くなっているとは思っていたんですが、ここ1年で急に進行した感じです。」

医師:
「ご家族に薄毛の方はいらっしゃいますか?」

田中さん:
「父が40代後半から薄毛が進行していますね。」

医師:
「なるほど。頭皮を見せていただきますね。」(医師が頭皮を診察する)

医師:
「頭頂部と前頭部の生え際が少し後退していて、髪の毛が細くなっていますね。これは典型的なAGA(男性型脱毛症)の症状です。AGAは遺伝的要因も強いですし、進行は個人差がありますが、放置すると進行することが多いです。」

田中さん:
「治療で髪は元に戻るんでしょうか?」

医師:
「完全に元に戻るかどうかは個人差がありますが、進行を遅らせる薬や、一定程度髪を増やす薬はあります。
フィナステリドやデュタステリドという飲み薬で脱毛を抑えることができますし、ミノキシジルという外用薬で発毛を促すことができます。」

田中さん:
「副作用はありますか?」

医師:
「フィナステリドやデュタステリドは、まれに性欲減退や勃起不全などの副作用が報告されていますが、ほとんどの方は問題なく使用できています。ミノキシジルは、頭皮のかゆみや炎症を感じることがあります。いずれも、何か異常を感じたらすぐに相談してください。」

田中さん:
「どの治療法が自分に合うかわからないんですが、どうすればいいですか?」

医師:
「まずは、岡部医院ですとデュタステリド内服だけ、もしくはミノキシジル外用と併用する形で始める方が多いです。
経過を見ながら、必要に応じて調整していきます。もし効果が十分でない場合や副作用が気になる場合は、別の薬や治療法を検討します。」

田中さん:
「わかりました。それでお願いします。」

医師:
「では、今日から治療を開始して、まずは1ヶ月後に再度診察をしましょう。途中で気になることがあれば、いつでも相談してください。
治療を始まる前に写真で今の状態をカルテに残すことをおすすめしています。
どうされますか」

田中さん:
「写真は自分で記録するので大丈夫です。治療よろしくお願いします。」

これを医師としてのカルテ記事にすると

SOAP形式記録: 田中 太郎 (35歳, 男性)

Subjective (主観的情報):
5年前から髪が徐々に薄くなり始め、特にこの1年間で前頭部の生え際が後退し、頭頂部の薄毛が目立つようになった。頭皮のかゆみやフケはなし。髪が細くなり、抜け毛の増加を自覚。父親が40代後半から薄毛が進行。

Objective (客観的情報):
頭頂部および前頭部の生え際に後退が認められ、髪が細くなっている。典型的な男性型脱毛症(AGA)の所見あり。頭皮に炎症や異常は認められない。

Assessment (評価):
男性型脱毛症(AGA)
遺伝的要因に関連した進行性脱毛。

Plan (治療計画):

1. デュタステリド内服薬の開始。
2. ミノキシジル外用薬の併用を推奨。
3. 1ヶ月後に経過観察。効果や副作用に応じて治療方針を調整。
4. 患者自身の希望により、治療前の写真記録は実施せず、自己管理を選択。
5. 副作用発生時には速やかに連絡するよう指導。

となります。


posted by okabeiin at 15:15| 岡部医院

オンライン診療の研修、修了証を受け取りました。

オンライン診療の研修、修了証を受け取りました。
11月から岡部医院に受診したことがある方を対象にオンライン診療ができる体制を整えていきたいと思います。

なお、情報通信機器を用いた診療の初診において向精神薬を処方しないことを当該保険医療機関のホームページ等に掲示していること。という項目があるので、初診での向精神薬は処方していません。
また、すべての人を対象にオンライン診療を行えるわけではないので、まずは対面で診察、その後にオンライン診療と対面診療を組み合わせる方針です。

オンライン診療の適切な実施に関する指針には厳しい制限があります。
例えば医師の所在に関する最低限遵守する事項として以下の内容が記載されています

@ オンライン診療を行う医師は、医療機関に所属し、その所属及び当該医療機関の問い合わせ先を明らかにしていること。
A 患者の急病急変時に適切に対応するため、患者が速やかにアクセスできる医療機関において直接の対面診療を行える体制を整えておくこと。
B 医師は、騒音により音声が聞き取れない、ネットワークが不安定であり動画が途切れる等、オンライン診療を行うに当たり適切な判断を害する場所でオンライン診療を行ってはならない。
C オンライン診療を行う際は、診療録等、過去の患者の状態を把握しながら診療すること等により、医療機関に居る場合と同等程度に患者の心身の状態に関する情報を得られる体制を整えなければならない。ただし、緊急やむを得ない場合には、この限りでない。
D 第三者に患者の心身の状態に関する情報の伝わることのないよう、医師は物理的に外部から隔離される空間においてオンライン診療を行わなければならない。
E オンライン診療を実施する医療機関は、ホームページや院内掲示等において、本指針を遵守した上でオンライン診療を実施している旨を公表するものとする。
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posted by okabeiin at 11:52| 岡部医院

2024年10月05日

AGA診療の質問箱 フィナステリドについて よくある質問

AGA診療の質問箱 フィナステリド、デュタステリドについて よくある質問
フィナステリド、デュタステリドについてのQ&A
・飲み始めると、どのように症状が改善していきますか?
治療効果は抜け毛が減ったかが目安になり、半年間内服をしてもらって効果判定します。
個人差はありますが、3,4ヵ月でうぶ毛が太くなり、伸びる、髪の質が変わってくるなどの症状の改善を感じる方が多いです。
ここで効果のある方は薬が効いている(レスポンダー)ということなので、1年ぐらいするとより効果を実感できるようになります。

・服用時間は何時にすればいいですか?
食事の影響は受けないので、いつでも服用可能です。
毎日決まった時間に内服すると忘れないので、決まった時間に内服することを推奨します。

・実際の効果はどれぐらいなのですか?
正直に答えますと、フサフサに生えてくるというよりも、抜け毛が少なくなった、ボリュームが出てきた、髪が太くなったと感じられる方が多いです。効果を感じてもらえた方は継続して通院、治療を継続されています。1ヵ月、2か月では何も変わらない事が多いので、半年間は頑張って治療を継続してもらうよう勧めています。

・20歳未満ですが治療は受けられますか?
AGA治療は原則 20歳以上から受けられる治療です。
受付の段階で年齢をお伺いして、20歳未満の場合は治療はできませんので、お断りしています。

・無料カウンセリングはありますか?
初診時は問診、視診などで診断をします。ほとんどがAGAと診断されるのですが、頭部湿疹、炎症性疾患に伴う脱毛、円形脱毛症などでは皮膚科での治療が優先されますので、皮膚科受診を推奨します。
紹介状など希望の場合は保険診療で対応させていただきます。
また、AGA治療を始めると半年はやらないと効果はでないので、少し考えたいという方は初回は無料カウンセリングとして対応させていただきます。

・診療に時間はかかりますか?
初診時には問診票の記入、診察、AGAについての説明、薬の説明などさせていただきます。
再診時には平均10分程度で受付、診察、会計まで終わるようにしています。
薬は院内処方ですので、治療は院内で全て完結します。

クレジットカード、各種電子マネー、楽天ペイ等を診療でご利用いただけます。
患者さんのサービス向上のために、保険診療でも自費診療でもご利用いただけるようになりました。
急病などの際にも安心して受診することができます

また、AGA診療以外にも高血圧、糖尿病などの内科疾患の診療、睡眠時無呼吸症候群の検査、治療も行っています。
特に内科では様々な症状を診療します。専門医受診が必要と判断した場合、適切な診療、治療が受けられるように病院・医院の紹介、紹介状の作成、予約を行います。
かかりつけ医として、何でもお気軽にご相談ください。

岡部医院院長 岡部誠之介
posted by okabeiin at 15:08| AGA(男性型脱毛症)

2024年10月02日

フィナステリドとデュタステリドの違いについて

フィナステリドとデュタステリドの違いについて
両者ともAGAに対してガイドラインで推奨度Aの治療法になります。

AGAの原因であるジヒドロテストステロン(DHT)の産生を
フィナステリドは2型5α還元酵素だけを阻害して産生を抑制する
デュタステリドは1型、2型5α還元酵素の両方を阻害して産生を抑制する
という違いがあります。

また、デュタステリドは血中の半減期が長いので、薬の成分が長く血中に残ります。それらが効果や副作用の違いとして表れているのだと考えます。
ガイドラインから引用 性機能障害の副作用頻度
フィナステリドは2.9%(偽薬と有意差なし)
デュタステリドはそれよりも数%多い可能性がある。


その他にガイドライン推奨度Aの治療はミノキシジル5%外用剤となっています。
フィナステリド内服
デュタステリド内服
ミノキシジル外用
上記の治療以外は推奨度Aの治療はありません。

ビタミン剤、サプリメント、プラセンタなどはAGAには効果はありません。
卵の成分の育毛剤もAGAには効果はありません。

また、オンライン診療のクリニックでは
デュタステリド扱っているクリニックが少ないのには理由があります。

オンライン診療のクリニックは保険診療を行っていない、日本の薬の卸売業者と契約を結んでいないケースがあります。そのため、日本製のデュタステリドを入荷できません。

そのためにデュタステリドの取扱いが少ないのだと考えます。

デュタステリドの方が効果も高く、値段も安いので、岡部医院ではデュタステリドを推奨しています。
岡部医院院長 岡部誠之介
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posted by okabeiin at 15:10| 岡部医院